プロジェクトを進める私の思い④
vol. 8 2015-10-30 0
初めまして!!
本日投稿を担当させていただくのは
創価大学法学部3年の御厨です。
本日の投稿では、パレスチナ難民支援を日本から行うことの意義を、私の思いとして書かせていただきます。
私がもともとパレスチナ難民に関心を持ったのは、この問題が長い間未解決であるからです。いざ調べ始めてみると、この問題には様々な要因が関わっていることを知り、唖然としました。それとともに、この長さがネックとなり一口にパレスチナ難民とは言っても、居住地域によって置かれている状況が全くことなることも知りました。
(各国のパレスチナ難民の直面する課題を調べ、シェアした時の板書)
私は、難民の方は難民キャンプでテントにすみ、食料配給を受けるようか窮屈な生活を強いられている方々という印象でした。しかし、実際には、各国の市民権を得て起業されたり、お医者さんになられたりして、普通の生活をされている方もいます。しかしもちろん対照的に、長きにわたり市民権も認められず、満足に働くことも医療補助を受けることとできずにいまだに難民キャンプに暮らしている方や、避難先で紛争が起こり再び難民として避難を余儀なくされた方もいます。さらに調べていくうちに気がついたのは、たとえ暮らしは良くなっていたとしてもそうでなくとも、共通してパレスチナ難民の方々が自分の生まれ故郷に戻りたくても戻れないことへの寂しさ・もどかしさを感じ、さらに生まれた場所を故郷と思うことのできない子供達が戸惑いを持っていることも知りました。少しでも生活が良くなり、精神的にも支えとなるような支援ができないものかと考えていた時に出会ったのがパレスチナ伝統の刺繍販売でした。(刺繍販売の意義ついてはぜひトップページで確認していただけたらと思います。)プロジェクトの実現に向け仲間や委託販売を承認していただいたNPOの方と話し合いを進め.プロジェクトの内容について具体化していきました。それは、私達のごくごく小さなプロジェクトがこんなにも長きにわたり苦しんでこられた難民の方の力に、本当になるのかということでした。そしてある時、ガザ地区で活動されるている現地のNGO団体の方の講演会を聞きに行く機会に恵まれました。この講演会にいき、どんなにプロジェクトは小さくても、日本にいる私たちが支援する意義の重要性を実感しました。スピーカーの方は2年も前からその講演会のために、イスラエル政府にガザ外へといくことへの許可を交渉していました。
(日本とパレスチナ難民が享受する1つの国レバノンの位置関係)
そして、日本に来ることができ、遠く離れた日本でこんなにも多くの人が今でもパレスチナ難民のことについて関心を持ち自分の話を聞きに来てくれていることが涙がでるほど嬉しい、幸せだとおっしゃってくださったのです。その言葉を聞いた時に、この刺繍販売を通してお金だけではなく、一人でも多くの日本人の共感の思いも伝えていきたいと思ったのです。私達にできることは本当に小さなことかもしれません。でも、その小さな一歩一歩は、自分達を"忘れ去られた難民"とまで言わざるを得ない、パレスチナ難民の方々にとっては大きな大きな力になるのです。日本にいる私たちだからこそ届けられる大切な共感の励ましがあるとの思いで活動を進めています!