プロジェクトを進める私の想い③
vol. 7 2015-10-29 0
みなさんこんにちは(*^^*)
パレスチナ刺繍プロジェクトで活動させていただいております、足立真優と申します。
普段は歴史を主に学んでいます。
このプロジェクトに関わるまで、私はパレスチナ刺繍のことを知りませんでした。
でもこの刺繍が、パレスチナ難民は苦境にあっても強く前向きで、一生懸命に生きていることを教えてくれたのです。
ガザの写真はどれも灰色。
緑がなくて、色がなくて、壊れた灰色の町。
それなのに彼女たちがつくる刺繍製品は、どれも鮮やかで彩り豊かで本当にきれいです。
こんな灰色の町に住んでいる人が、こんなにカラフルなものを作れるんだ…
それが、活動する中で私が一番驚いたことでした。
色のない世界で生きているのに、なぜここまで色彩豊かな刺繍を作れるのか?
それは、彼女たちの心の中に、平和だったパレスチナの風景が、緑あふれる故郷の景色が、今もあるからだというのです。
彼らは70年もの間、故郷を見ていません。
難民キャンプで生まれ育ち、そのまま死んでいくのです。
それでも難民キャンプは彼らのふるさとにはなりえません。
彼らのふるさとは永遠にパレスチナの地なのです。
たとえ、一度もその地を踏んだことがないとしても。
この70年の間に、故郷に帰りたくて帰りたくて、両親から聞かされる自分のふるさとを自分の目で見たくて、それでも帰れないまま難民キャンプで亡くなった人が、いったいどれほどいたことでしょう。
難民として生きる彼らにとって、パレスチナの地はまさしく見果てぬ祖国なのだなあと感じました。
日本で暮らす学生として、できることは限られています。
それでも、彼らとつながり続けること、いつかきっと平和になると信じて、彼らと一緒にその日を待つことはできるのかな、と思います。
その日のために、今ここで私にできることを、少しずつですが進めていきたいと思っています。
引き続き応援よろしくお願いいたします!(^^)!