連続トーク・シリーズ「なぞるとずれる」第3回(伊藤亜紗さん)を開催しました
vol. 8 2019-10-03 0
9月28日に連続トーク・シリーズ「なぞるとずれる|Trace and Slip」の第3回を開催しました。東京工業大学准教授の伊藤亜紗さんをゲストにお招きし、「なぞる体、ずれる体」と題してお話しいただきました。
伊藤さんはこの9月に最新刊『記憶する体』を上梓。中途障害の方のさまざまな体のストーリーが、短編集のように記録されています。同書に掲載されたいくつかのエピソードをもとに、経験や記憶、そして忘却に対するアプローチのお話を通して、本プロジェクトとの共通点を探りました。イベントの様子は、後日レポートを公開予定です。
連続トーク・シリーズ「なぞるとずれる|Trace and Slip」
vol.04 保坂和志『読書実録』を読む
小説を読むこと、それは誰かの書いた言葉を「なぞる」行為に他なりません。近刊の『読書実録』をはじめ、ご自身の著作や思索、岐阜出身の小説家・小島信夫氏の作品、先行する様々な小説などを絡めながら、誰かの残した言葉を読むこと、誰かの記憶を言葉に残すことについて、保坂和志さんに語っていただきます。
日 程:10月26日(土)
時 間:19:00 - 21:00(18:30開場)
話し手:保坂和志(小説家)
聞き手:松本篤(本トーク・シリーズ企画者)
定 員:40名程度
参加費:前売1,500円(+ワンドリンク500円)、当日2,000(+ワンドリンク500円)
(10月からの消費税率引き上げにともなう価格変更の詳細は
こちらをご確認ください)
会 場:本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F)
申込先:
http://bookandbeer.com/event/20191026_traceandslip04/
保坂和志(ほさかかずし)
1956年生まれ。小説家。1990年『プレーンソング』でデビュー。『この人の閾(いき)』(1995)で芥川賞、『季節の記憶』(1997)で谷崎賞、『未明の闘争』(2013)で野間文芸賞、『ハレルヤ』(2018)所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。最新刊は『読書実録』(河出書房新社)。
vol.05 アーキビストなしのアーカイブ
日 程:11月22日(金)
時 間:20:00 - 22:00(19:30開場)
話し手:松本篤(本トーク・シリーズ企画者)
会 場:本屋B&B(東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F)
申込先:
http://bookandbeer.com/event/20191122_traceandslip05/
トークシリーズの詳細はこちらの ウェブサイトをご覧ください。
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連続トークイベントの内容は、書き起こしされ、クラウドファンディングのリターンのひとつである季刊『なぞりがき』の中に収録されます。
慰問文をなぞりませんか
『慰問文集』再々発行プロジェクトでは、慰問文を一緒になぞる方を募っています。80年前に子どもたちが綴り、40年前に母親たちがなぞった約40篇の鉄筆の跡を、パソコンで入力していきます。一文字ずつ言葉を「なぞる」ことで、読むだけでは見えない風景が浮かび上がってくるかもしれません。
兵隊さん元氣ですか。
僕たちは相かわらず元氣で學校に通つてゐますからどうぞ御安心下さい。家の方の人達も皆おたつしやです。だんだん暑くなつて來ます、兵隊さんの方も暑いでせう。家の方は今麥刈の最中です。出征軍人家族の家へは役場からリヤカーをかして下さいます。
日支事變も大そう長びいて早満二ヶ年にもなります。この村でも後から後からと出て行かれました。
もうそろそろ田植も始るので一寸いそがしくなつて來ました。
新聞や雜誌等を見ると其の後戰死しなさつた方もたくさんあります。
では兵隊さんお體を大切にして元氣で戰つて下さい。小林典昭(伊深尋常小学校5年生[当時]) 『慰問文集』より引用
一篇につき、200-800字程度のボリュームですので、お気軽にご参加できます。なぞる作業を少しずつ分かち合いながら、進めていきたいと思います。ご関心のある方は、10月4日(金)までに下記のメールアドレスに、件名を〈なぞり書き体験希望〉としてご連絡ください。みなさまのご参加お待ちしています!
aha.archive.2005{at}
gmail.com
サポート・メンバー募集
イベントやワークショップの企画や運営、現地でのインタビュー取材のテープ起こし、文献資料の書き起こしなど、本作りにかかわるさまざまな作業をお手伝いいただくサポート・メンバーを募集しています。取材、編集、出版、流通など、本というメディアを作り、届けるまでのプロセスに興味のある方は、下記にお問い合わせください。
aha.archive.2005[at]gmail.com