ハウジングファースト東京プロジェクト代表医師・森川すいめいより、メッセージです
vol. 1 2017-09-15 0
ⒸMaho Harada
クラウドファンディングのスタートにあたり、
皆様へのメッセージをお届けします。
みなさん、こんにちは。ハウジングファースト東京プロジェクトです。モーションギャラリーで初めてとなるクラウドファンディングに、ドキドキしています。
クラウドファンディングのスタートにあたって、ハウジングファースト東京プロジェクト代表医師・森川すいめいより、皆様へのメッセージをお届けします。
こんにちは、森川すいめいです。
私たちの活動に関心をお寄せ下さり、ありがとうございます。
世界の医療団は「ハウジングファースト」モデルの普及を目的とし、2015年におそらく日本では初となる「ハウジングファースト」をテーマとした国際シンポジウムを東京にて開催、翌2016年には東京と大阪にて同シンポジウムを開催し、述べ200名近くの来場者にご参加いただきました。
本年も3回目となるハウジングファースト国際シンポジウムを大阪 (10月8日(日))、東京(10月9日(月/ 祝日))の2箇所で開催させていただく運びとなりました。
折りしも6月、ホームレス自立支援法*の延長が可決されました。住まいをスタートとし、当事者だけではない、官民が、地域社会がともにかかわる、そんな支援のあり方を考える場にしたく、世界の医療団、協働パートナーで、鋭意準備作業に取り組んでおります。
ご存知の通り、私どもの全ての活動はご支援くださる皆様からの寄付金で支えられております。運営はできうるかぎり簡素に行い、自助努力をすすめていくつもりでございますが、限られた自己資金では、皆様の深いご理解が欠かせません。
つきましては、まことに恐縮ではございますが、本シンポジウムならびに日々の活動の趣旨と意義をご理解くださり、ぜひともご支援賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
森川 すいめい
リターンについて
今回、森川医師には、ご支援くださる方へのリターンとして、「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」「漂流老人ホームレス社会」の2書籍をご用意いただいています。この機会にぜひお手元に。ご支援の程よろしくお願いします。
森川 すいめい 氏
ハウジングファースト東京プロジェクト代表医師
精神科医・鍼灸師・みどりの杜クリニック院長
ⒸMdM Japan
1973年、池袋生まれ。老年期の内科・精神科の往診や外来診療を行う。2003年にホームレス状態にあるひとを支援する団体「TENOHASI(てのはし)」を立ち上げ、現在は理事として東京・池袋で炊出しや医療相談なども行っている。2009年、認定NPO法人「世界の医療団」ハウジングファースト東京プロジェクト代表医師、2013年同法人理事に就任。東日本大震災支援活動を継続。
一般社団法人つくろい東京ファンド理事。NPO法人認知症サポートセンター・ねりま副理事。NPO法人メンタルケア協議会理事。オープンダイアローグネットワークジャパン運営委員。著書に、障がいをもつホームレス者の現実について書いた『漂流老人ホームレス社会』(朝日文庫、2015)、自殺希少地域での旅のできごとを記録した『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』(青土社、2016)がある。
【*ホームレス自立支援法 】
日本では初めてのホームレスの自立支援とホームレス防止の支援を規定した法律。
正式名称は「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」。2002年7月31日成立、同年8月7日施行された10年間の時限立法である。目的は、「安定した雇用機会、職業訓練、住居の確保を支援し、健康診断、生活相談・指導を行い自立をさせる」「就業・生活上の相談・指導・支援を行いホームレスを防止する」「宿泊場所の一時提供、日用品の支給、ホームレスの人権擁護と国民への啓発」。また、国に全国実態調査を義務づけ、それに基づき各自治体に自立支援の実施計画策定を義務づけている。国・自治体が民間団体と連携することと、国民の理解・協力も求めている。一方、ホームレスが公園など公共施設を起居の場とすることで適切な利用が妨げられているときは、その管理者が必要な措置を取れることも規定、強制排除の根拠法となる可能性が危惧(きぐ)されている。本法に基づき、03年1〜2月にホームレスの全国実態調査を実施、その結果は2万5296人で、そのうち約2000人を対象とした面接調査では、平均年齢55.9歳、直前の職業が正社員だった者が39.8%であった。
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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