タブーにとらわれず、オープンに語る
vol. 47 2017-10-20 0
今週18日(水)に福島県で『毎アル2』の上映と関口監督トークが行われました。
1日3回上映で、各回の上映後に関口監督がお話させていただきました。日中は介護家族の方が、夜は介護・医療職の方がたくさんご来場くださり、1日で750名を超えるお客様がご来場下さいました!ありがとうございます!
『毎アル2』公開時に関口監督が積極的にお話されていたテーマが2つあります。
1つは「P.C.C.(=パーソン・センタード・ケア)」。これは関口監督が参加するイベントでもお客様からよくご質問いただき、その関心の高さが伺えますが、その一方で、なかなか俎上に上がらないもう1つのテーマが「虐待」です。今回の福島では、この「虐待」についてのお話が積極的にできたそうで、関口監督もとっても喜んでいらっしゃいました。(虐待に関する関口監督のお話は、過去のアップデートでもご紹介しています)
思い返せば、関口監督は『毎アル』の時から「タブーにとらわれず、オープンに語ること」を実践されてきました。『毎アル』では「認知症」を、『毎アル2』では「虐待」を、そして『毎アル ザ・ファイナル』では「死」をオープンに語ろうとしています。映画の完成が近づくにつれ、『毎アル ザ・ファイナル』がどのように受け止められるのか、「その時」に対する期待と不安が高まります…。せめて『毎アル』フォロワーのみなさんには少しずつ、「死」を考える準備をしておいていただけると嬉しいです(笑)。
またこの日、関口監督は「介護の専門職」の方たちへ次のようなお願いをしていました。
「介護をしている家族にも共感を持って欲しい」
「認知症のケアは高度なスキルが必要で家族に出来なくて当たり前」
「認知症ケアには問題が山積みだけれど、それらをオープンに話して欲しい」
「いいケアのために、国の思想に安易に乗らず、権力(官僚や役人、行政)と闘って欲しい」
多くの専門職の方にお読みいただければと思い、こちらのページでも共有させていただきます。
なお、関口監督が福島に行っていた間、宏子さんは2泊3日でお泊まりデイへ。
前回の9泊10日の影響が抜けきらない状態での2泊3日ということもあり、関口監督はとっても心配していました。帰宅時の宏子さんは案の定ヘロヘロ状態で、夕食時もあまり笑顔が出ませんでした。また、30分毎のトイレ通いも始まり、直腸脱の状態も悪化…関口監督はそんな宏子さんの様子を見ながら「そろそろお泊りデイは厳しいかな?」と感じているそうです。