束(つか)見本が届きました
vol. 14 2024-02-17 0
新版『雨の合間 Lull in the Rain』は、鈴木成一さんにブックデザインをお願いしました。
お願いするなら、鈴木さんしかない! と決めていました。(鈴木さんについて詳しくはプロジェクト紹介文をご覧下さい)
判型は、四六判(しろくばん・単行本の一般的なサイズ)よりひとまわり大きなA5判。
そして製本は、仮フランス装に決まりました。
束(つか)見本とは、印刷されていない製本サンプルのこと。紙の種類、総ページ数も本番通りの仕様で作ります。編集の工程で必ず制作し、デザイナさんと編集担当に届けられます。(そして色校が出たら、束見本に巻いてサイズや仕上がりをチェックします)
ちなみに・・・大部数印刷の場合、製本方法は上製(ハードカバー)と並製(ソフトカバー)のいずれかを選択します。学術書や重厚な翻訳書、耐久性が必要な児童書の場合などにハードカバー、ライトなデザインが合うケースやとにかく印刷コストを抑えたい場合に、ソフトカバーを選ぶことが多いです。
そして今回、鈴木成一さんが選んだのが、仮フランス装でした。
過去に、クロス装箔押しぎんぎらぎんな書籍を担当したこともありましたが、仮フランス装は初めて・・・! 編集担当としてもコーフンしております(笑)
束見本を受け取った鈴木成一デザイン室のご担当さんからも「仮フラいいですよねえ〜」とコメントいただき、うっとりしながら、ただ今さいごの校了にいそしんでおります。
クラウドファンディングも残り2週間をきりました!
ドキドキしながら、さいごのお声がけをさせていただいております。
おそるおそるご案内をお送りした方から「詩はいいですよね!」とご返答いただくと、きっと、その方の「生涯の一篇」みたいな詩がおありなのだろうなあ・・と想像をふくらませたりしています。
『雨の合間 Lull in the Rain』も、アーサー・ビナードさんのコメントのとおり、日々の気づき=奇跡が増えること請け合いの詩集です。