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アイルランド在住の詩人、津川エリコによる日英2言語詩集の再出版をクラウドファンディングで実現!
アイルランド在住・津川エリコの日英2言語詩集『雨の合間 Lull in the Rain』(第55回小熊秀雄賞受賞)の再出版プロジェクト。自費出版だった初版を、全国の書店に流通しやすい新版として生まれ変わらせます。
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「小さな声をカタチにします」。2013年創業の小出版社。北海道を拠点に、ソーシャルグッドにつながる本づくりを心がけています。
アイルランド在住・津川エリコの日英2言語詩集『雨の合間 Lull in the Rain』(第55回小熊秀雄賞受賞)の再出版プロジェクト。自費出版だった初版を、全国の書店に流通しやすい新版として生まれ変わらせます。
About this project
This is a project to republish "Lull in the Rain" (winner of the 55th Hideo Oguma Award), a bilingual Japanese-English poetry collection by Eriko Tsugawa, who lives in Ireland. The first edition, which was self-published, will be reborn as a new edition for easy distribution to bookstores nationwide.
The explanation of returns for overseas supporters is below.
2022年、第55回小熊秀雄賞を受賞した詩集『雨の合間 Lull in the Rain』。アイルランドに30年暮らし、日本ではほぼ知られていない詩人による、日英2言語で書かれた詩集の受賞でした。小熊秀雄賞は55年の歴史をもち、すぐれた現代詩集に贈られます。最終選考委員の一人アーサー・ビナードさんも激賞した『雨の合間 Lull in the Rain』ですが、オンデマンドの自費出版だったため、入手経路が限られていました。(2023年11月25日現在は絶版)
小熊秀雄賞の最終選考会は毎年、会員限定公開で行われます。その場でアーサー・ビナードさんはいつも、「ふだん詩を読まない人にも『この詩集いいよ!』と勧めることができる」という点を、小熊秀雄賞に推すときに重視していると言います。
『雨の合間 Lull in the Rain』も、難解な言葉は一切使わず、シンプルな言葉づかいで、国境を越えて伝わる詩が書けることを示す詩集です。
小熊秀雄賞に輝いた『雨の合間 Lull in the Rain』を、日本の書店で気軽に注文できる詩集として、再出版したい。
日本を離れ、アイルランドのダブリンに暮らしながらひとりコツコツと詩を書きつづけてきた詩人・津川エリコの紡ぐ言葉を、日本の読者に伝えたい。そのような思いから、本プロジェクトを立ち上げました。
【小熊秀雄賞とは】
日本現代詩の歴史上、独自の光を放つと言われる小熊秀雄(1901〜1940)。
北海道小樽に生まれ、子ども時代からさまざまな仕事に就き、21歳の時、北海道旭川で新聞記者となり文芸欄に詩や絵を発表します。27歳で上京後は豊島区長崎町に住み、長編叙事詩集「飛ぶ橇」で詩人としての地位を確立しました。「しゃべり捲(ま)くれ」など自由や理想を奔放に歌い上げる作風で、言論弾圧が厳しくなり沈滞していた詩壇に新風を送ったとされています。芸術家の集うアトリエ村「池袋モンパルナス」の命名者としても知られます。
その小熊秀雄の名を冠した賞は、小熊が新聞記者として20代を過ごした旭川で、1968年(昭和43年)に誕生。「該当作なし」の年もある気骨の審査で、現代詩界を代表する賞の一つとして高く評価されてきました。
2000年代、運営団体だった旭川文化団体協議会が「第40回をもって終了」と発表しますが、全国から惜しむ声が相次ぎ、2008年の第41回からは小熊秀雄賞市民実行委員会が「北の文化」として継承しています。(参考:小熊秀雄賞、及び旭川文学資料友の会ウェブサイト)
その第55回、みごと栄冠に輝いたのが『雨の合間 Lull in the Rain』でした。
本プロジェクトでは、昨年第55回小熊秀雄賞を受賞した津川エリコの日英2言語詩集『雨の合間 Lull in the Rain』を再出版します。
自費出版だった初版(現在は絶版)を、全国の書店や図書館に流通する詩集として生まれ変わらせます。
【アイルランドから小熊秀雄賞に輝いた詩人・津川エリコ】
北海道釧路市生まれ。北海道旭川の東高校時代に、詩を書きはじめる。北海道教育大学旭川分校(現旭川校)卒。
1989年、アイルランドへの片道切符を手に、単身渡航。首都ダブリンで日本語教師やツアーガイドをしながら暮らす。
文学について日本語で話す友人もいない環境で、ひとりコツコツと創作を続ける。移住して10年経ったころから、英語で詩を書きはじめた。
2003年、’Bride of the Wind’ が、新人に贈られるヘネシー賞の次席となる。
アイルランドの詩集アンソロジー'Landing Places', 'Writing Home', 'Local Wonders'(いずれもDedalus Press)、'Poems for When You Can't Find the Words' (Poetry Ireland & Irish Hospice Foundation)に作品所収。
2013年、『アイルランドの風の花嫁 Bride of the Wind』を富士川義之東京大学元教授監訳の対訳詩集として、語学図書専門の金星堂より出版。
2022年、日英2言語詩集『雨の合間 Lull in the Rain』で第55回小熊秀雄賞を受賞。
同年、小熊秀雄賞受賞後に日本語で書き上げた短編小説「オニ」で第56回北海道新聞文学賞受賞。現在も作品を書き続けている。
【推薦のことば】
小熊秀雄賞の最終選考委員を務める詩人のアーサー・ビナードさんは、『雨の合間』受賞の際につぎのように評しています。
自己主張は強くなく、メッセージ性も控えめで、才をてらうような表現など皆無。
そしてどの作品も実に面白い。
英語も例外なく素晴らしく、「詩作」の確かさにぼくは驚嘆した。
(「選評」より抜粋、第55回小熊秀雄賞贈呈式パンフレット)
新版『雨の合間 Lull in the Rain』には、ビナードさんから書き下ろし推薦文をいただきます。推薦文はクラウドファンディング期間中に、ニュースとしてリリース予定です。
アイルランドの詩人・小説家・劇作家であるダーモット・ボルジャー(Dermot Bolger)さんが『雨の合間』に寄せたコメントをご紹介します。
微細にして壮大な詩作——津川エリコの妙技を表現するとしたら、こうなるだろう。気がつくと、一輪の花の花びらから渦巻く宇宙が生まれ、視界はさらにその先の地平へと広がる。こうして、読み手は人間味あふれる怒りを胸に、歴史的惨事と対決する。なるほど、津川の詩は自然界へ深い畏敬の念を示しているが、同時に自然の冷淡で残酷な側面も見逃していない。津川のさりげない簡素な文体は実は周到に練り上げられており、洞察と人情に充ち満ちた「小さな静物の肖像」とでも呼べるものが、鮮明かつ精密な筆致で描かれている。本編収録の詩「ページをめくる人 / Page Turner」は実に見事な作品だ。そこでは、母親の手の面影を、語り手が自分の指に見出す。『雨の合間』は読み手に喜びを与えてくれる。「合間」といっても、それは読者の記憶にいつまでも刻まれる合間である。
逢坂巌さん(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン〔UCD〕客員教授、駒澤大学法学部准教授)から、つぎのコメントをいただきました。
津川エリコさんは昨年、春にはこの詩集「雨の合間」で小熊秀雄賞を、秋には小説「オニ」で北海道新聞文学賞を受賞した。アイルランドに長く暮らす彼女の才能が日本でも認められはじめたのを嬉しく思う。アイルランドで紡がれる彼女の文学は独特の硬質と情感を持つ。小説はアイルランドに暮らす日本人女性が主人公。アイリッシュの夫がアイリッシュの女性と浮気していることに気づいてしまうという話で、人間の生と性(さが)をユーモラスにそして淡々と描く。一方、今回クラファンにかけている詩集「雨の合間」には、死が多く登場する。庭のナメクジやカタツムリ、鉛筆の先で潰した虫、掌の中で冷たくなっていくツグミ、車に轢かれたキツネの墓、独裁者に殺された男たちの骨を砂漠に探す女たち、ブラトレー神父、W.B.イェイツの姉妹、伝説のイゾルテ、父、そして母。詩人は、それらの死と死にまつわる情感を精密で繊細な言葉を用い、時に「残酷」なまでの正確さで描き出す。表現は正岡子規の写実を、視線はイェイツの墓碑銘に刻まれた「冷厳な眼(Cold Eye)」を想起させるが、津川の写実と眼には日常の暮らしと地続きな深みと勁さがある。そして、その精密な詩作を読み進めていく中で読者は、彼女の優しさ、いのちへの達観と深い同情、そして日々を新たに生きていく決意を感じることになる。畢竟それは美しさなのだ。詩人が長く暮らすアイルランドと生まれ故郷の北海道、両方に育まれながらもそれぞれに属しきれないグローバルの時代のヒト、”Alien(エイリアン)”が持つ鍛えあげられた美しさが彼女の文学にはある。
アイルランド・ダブリン在住の翻訳家・独立研究者である早川健治さんから、力強いコメントをいただきました。
津川エリコの仕事は、アイルランドの老舗出版社Dedalus Pressからの詩集に収められるなど、すでに現代アイルランド文学の一部となっている。『雨の合間に』の良さは、すでにボルジャーが簡潔明瞭にまとめているため、そちらを参照されたい。翻訳家として付記すると、今回の本は「対訳」という形をとっているため、詩そのものの良さに加え、英語と日本語の間での微妙な表現のちがい——主語や主客、数量、そして所有格や冠詞の有無など——や意味のゆらぎも味わえる。しかし、今回のプロジェクトの意義は、単に優れた詩集を出版するというだけにとどまらない。これからの文学は、商業主義の呪縛から逃れられない人々からではなく、その外で別の価値軸を守る小さな出版社の人々が担っていくと、私は信じている。そのためには、本プロジェクトのような試みを応援し、成功例を作っていくことが欠かせない。この荒涼とした社会の中で、現代文学が生き残っていく道を、力を合わせて切り開いていこう。
出版は、詩人が思春期を過ごした街、小熊秀雄賞の実行委員会事務局もある北海道旭川の出版社ミツイパブリッシングが担当します。ミツイパブリッシングは2013年創業後、「小さな声をカタチにします」をモットーに、丁寧な本作りを続けています。
装丁は、日本を代表する装丁家・鈴木成一さんが担当します。
鈴木成一(すずき・せいいち)グラフィック・デザイナー。1962年北海道生まれ。筑波大学芸術研究科修士課程中退後、1985年よりフリーに。1992年(有)鈴木成一デザイン室を設立。1994年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。エディトリアル・デザインを主として現在に至る。筑波大学人間総合科学研究科、多摩美術大学情報デザイン学科非常勤講師。著書に『装丁を語る。』『デザイン室』(以上、イースト・プレス)、『デザインの手本』(グラフィック社)。
【資金の用途】
造本と予価は、次のように設定しております。
体裁:A5判仮フランス装(予定)、112ページ
予価:2640円(本体2400円+消費税10%)
資金の用途は、次の通りです。
①装丁・デザイン料
鈴木成一さんのディレクションにより装画制作を依頼予定で、装画作家さんへのギャランティーもここに含みます。ずっとそばに置いておきたくなる、あたたかい趣の造本を予定しております。
②印刷・製本料(第1刷は1300部を予定)
③印税、協力者への原稿料
④クラウドファンディング手数料(10%)
出版にかかる費用のうち、①〜④の合計額(約 110万円)を、今回の目標額に設定しました。
【今後のスケジュール ( 予定 )】
■本件に関するお問合せ先
ミツイパブリッシング (@mitsui_publish) / X
【詩人からの御礼メール】
本プロジェクトをご支援いただきました方へ、津川エリコ本人による感謝のメッセージをメールでお送り致します。
【新版『雨の合間 Lull in the Rain』】
装画・装丁にもこだわって制作した完成本をお届けします。書きおろしの「あとがき」を加筆予定です。
【クラファン限定・出版記念オンラインイベント参加チケット】
津川エリコと、特別ゲストをお迎えした出版記念オンラインイベントへの参加チケットです。本プロジェクトをご支援いただきました方限定の特別イベントで、2024年3月に開催予定です。ゲストの発表、具体的な日時につきましては、決定次第アップデートでご報告致します。
【『アイルランドの風の花嫁Bride of the Wind』】
津川エリコの第1詩集『アイルランドの風の花嫁 Bride of the Wind』(金星堂、2013年)をお届けします。
【サイン入り新版『雨の合間 Lull in the Rain』(海外配送料込み)】
津川エリコが感謝を込めてサインした完成本をお届けします。日本の印刷所からアイルランドの著者へ本を発送し、作成したサイン本を日本の出版社へ返送する送料が入っております。
【2枚組オリジナルポストカード(非売品)】
津川エリコの詩に、イラストを添えたオリジナルのポストカードです。1篇の詩の日本語バージョン、英語バージョンの2枚組です。
(写真はサンプルです。実際のリターンとは若干異なります。詩及び絵柄はご指定いただけませんこと、ご了承ください)
【アイルランドの蚤の市で詩人が見つけた品】
アイルランドの蚤の市またはマーケットで津川エリコが見つけたグッズをお届けします。
【お名前を詩集の巻末に掲載(2024年1月15日受付締切)】
お名前(ペンネーム可)を詩集の巻末に掲載するリターンです。本の校了前に、受付を締め切らせていただきますこと、ご了承ください。
【あなただけのオリジナル詩篇贈呈】
津川エリコによる新作詩をお届けします。リクエストをいただき、その内容を元に書き下ろします。やりとりにつきましてはプロジェクト終了後、プレゼンターからご連絡させていただきます。
※お気持ちを上乗せした応援をしたい!という方は、ご希望のリターンを選択したのち、「さらに支援する」機能で金額を追加することが可能です。シンプルな特典でも多くの支援をくださいます場合は、「さらに支援する」機能をご利用ください。
[Thank you email from the poet]
Eriko Tsugawa herself will send an email message of appreciation to those who support this project.
[New edition of "Lull in the Rain]
We will send you the finished book, which was created with special attention to the book design and binding. We will add a newly written "Afterword" to the book.
[Participation ticket to the online event](Japanese language support only,
scheduled to take place in March 2024)
This is a ticket to participate in an online event to celebrate the publication of the book, featuring Eriko Tsugawa and special guests. This special event is only for those who support this project and will be held in March 2024. We will announce the guests and the specific date and time in an update as soon as it is determined.
[“Bride of the Wind in Ireland"]
Eriko Tsugawa's first book of poetry, "Bride of the Wind in Ireland" (Kinseido, 2013) will be presented.
[Signed new edition of "Lull in the Rain" (international shipping included)]
Eriko Tsugawa will send you a completed book signed by her with gratitude. Shipping costs for shipping the book from the printing house in Japan to the author in Ireland and returning the created signed book to the publisher in Japan are included.
[2 sets of original postcards (not for sale)]
A set of two original postcards with illustrations of Eriko Tsugawa's poems, one in Japanese and one in English. (The photo is a sample. The actual return is slightly different. (Please note that you cannot specify the poem or illustration.)
[Your name on the end of the poetry book] (Deadline: January 15, 2024).
This is a return to have your name (a pen name is acceptable) published at the end of the poetry book. Please note that we will close the application process before the book is completed.
*We would like to support the project with your additional support! If you would like to add more support, you can add an additional amount using the "Support More" function after selecting the return you would like to give. If you would like to support us even with simple benefits, please use the "Support More" function.
このプロジェクトはプロダクションファンディングで行うため、目標金額を達成できなかった場合でも自己資金で補い、出版します。
リターンもお届けしますのでご安心ください。
スケジュールに関しましては若干の変更可能性がございますことを、ご理解いただければ幸いです。やむを得ない事情による延期・遅延があった場合、その進捗についてはアップデートでご報告します。
このページを訪問くださいまして、また最後までお読みいただきありがとうございます。本企画でプレゼンターをつとめる、北海道旭川の出版社ミツイパブリッシングの中野葉子と申します。小熊秀雄賞実行委員会の運営委員としても微力ながら賞の手伝いをしています。
2022年、津川エリコさんの小熊秀雄賞受賞が決まった後、受賞コメントを聞いて関係者一同、驚きました。津川さんは北海道釧路市に生まれ、小熊秀雄賞実行委員会のある旭川市で10代を過ごし、『小熊秀雄論考』(1968年、第1回北海道新聞社文学賞受賞)などで知られる文芸評論家、佐藤喜一氏の教え子さんだというのです。
海外で詩作を続ける地元ゆかりの詩人が、運営を市民が支える地元ゆかりの現代詩賞を、偶然、受賞した。
このニュースに、歴史と今、そしてローカルとグローバルが詩を通して交叉する瞬間に立ち会ったようで、しずかな感動をおぼえました。
そして、すっかり津川エリコのファンになってしまいました。
詩集『雨の合間 Lull in the Rain』は推薦者の方々のコメントにありますとおり、人や自然や歴史への冷静かつ温かい観察眼に貫かれています。
中でも、詩人が亡母を描くとき、あふれ出てくるものに私はもっとも心を打たれました。
アイルランドの作家ダーモット・ボルジャーさんも絶賛する一篇を、さいごにご紹介します。
詩集『雨の合間 Lull in the Rain』の流通出版を実現するため、ここまでお読みくださいましたみなさまのご助力をたまわることが叶いましたら、とても光栄です。
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