レオナルド・ダ・ヴィンチについて Part.4
vol. 13 2019-01-28 0
レオナルド・ダ・ヴィンチについて
Part.4 ダ・ヴィンチを訪ねるミラノの歩き方
レオナルド・ダ・ヴィンチは1482年にミラノに移り、フランス王シャルル8世がミラノに侵攻してきた1499年までの17年間をミラノで過ごしました(後年再びミラノに居を構える事になりますが)。
当時のミラノ公、ルドヴィコ・スフォルツァ(1452~1508)はレオナルドと同い年、彼の時代にスフォルツァ家は最盛期を迎えました。
ダ・ヴィンチはこの地で画家として、建築家として、舞台美術家、演出家、音楽家として仕事をし、また土木、建築、機械工学、数学などあらゆる分野の研究を進め膨大な手稿を残しています。
今回は、ダ・ヴィンチに出会えるミラノの観光スポットをご紹介します。
①スフォルツァ城「アッセの間」情報ページ
ルドヴィコの命により1498年に描かれた、巨大な樹木で覆うように描かれた、森の中にいるかのような一室。天井には葉と枝と幹の部分、壁は巨大な岩を抱える根を描くという構図。
劣化が進んでいるため修復が続けられていますが、2015年の一部公開に続き2019年5月より全体公開の予定です。(期間:2019年5月2日~2020年1月12日)
②壁画「最後の晩餐」情報ページ
あまりにも有名な、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂に描かれた420 x 910 cm の巨大な壁画。ルドヴィコはこの教会を己の墓所にと考えていたようです。
世界遺産にも登録されていてあまりにも人気の観光スポットなので、完全予約制となっています。
③ダ・ヴィンチの葡萄畑 情報ページ
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会のすぐ前に、「最後の晩餐」の報酬としてレオナルドに与えられた葡萄畑が再現されて新たな観光地となっています。
ダ・ヴィンチはミラノを離れる際にこのブドウ園を知人に託しましたが、遺言によって2人の人物に分け与えられたそうです。
④アンブロジアーナ図書館・絵画館 情報ページ
枢機卿フェデリーコ・ボッローメオにより17世紀に開設、ミラノ最古の美術館でヨーロッパでは一番古い一般市民に開かれた図書館。
ダ・ヴィンチの「音楽家の肖像」、「アトランティコ手稿」を所蔵。他にもカラヴァッジォ、ティッツィアーノ、ボッティチェリらの作品を見ることができます。
⑤レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館 情報ページ
11世紀に建てられたベネディクト派のサン・ヴィットーレ修道院に開設された科学博物館。
2階のレオナルド・ダ・ヴィンチ大展示室 Galleria Leonardo da Vinci。彼のデッサンをもとに作り出した数々の模型が並べられています。