番頭日誌 第九話「そのいのち」
vol. 9 2023-10-11 0
毎度お世話になっております。
京丹後TRAILERの番頭でございます。
クラファン開始から【24日目】。
現在、【147名】のコレクター様からいただいたご支援額【¥1,699,000】。
目標達成率【212%】。
クラファンの実施期間も、終了まで、ちょうど1ヶ月となりました。
今日も、旦那さんと諸々の打ち合わせをしてまいりました。
何を話していても、二言目には「有り難いね」「有り難いですね」と、そんな話になります。
私たちも、皆さまからいただいたご支援の気持ちを全て背負わせていただき、残り期間を走っていきたいと思います。
引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、私の地区のお祭りですが、無事に終了いたしました。
皆さまがお住まいの地区のお祭りはいかがでしたか?
コロナ禍明け、ひさしぶりの平常運行、アガりましたね。
私の地区の祭りは「太刀振り」というものが奉納されます。
2日間かけて、2台の屋台で村中をまわります。
私は今回、その祭りを映像で記録させてほしいとお願いし、
保存会さまや施行部さまのご協力をいいただき、準備してまいりました。
そして、撮影と録音を手伝ってくれるため、遠方から友達がふたり京丹後に来てくれました。
ふたりとも、とても楽しんでくれたみたいで、まずはそれが嬉しかったです。
私の町に比べると、だいぶ都市部で生まれ育ったふたりなので、地方の村祭りの仕組みやノリが新鮮だったのかもしれません。
2日間ずっと、太鼓や笛の祭り囃子を練り歩きながら聴くことになるので、身体と精神がトランス状態になっていたのかもしれませんね。ワハハ。
録音スタッフとして参加してくれた友達は、録音しながら小躍りしているときもありました。
祭りは、最高の音楽でもありました。
各地域、祭りに関わられていた皆さま、お疲れさまでございました。
色々なことに感謝して、また来年、ブチあがりましょう。
ふと思い出しましたが、桑田佳祐さんが「祭りのあと」という曲でこんなことを歌われていました。
“野暮でイナたい人生を 照れることなく語ろう
悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ”
番頭日誌は、この歌詞のように書き進めてまいりたいと、そう思っております。
さて、今日は、現在のお話を。
京丹後TRAILERのロゴ、もうご覧になっていただいてると思いますが、どうですか?
とてもカッコよくないですか??
私は、とても気に入っています。
このロゴは、京丹後市峰山町にございますデザイン事務所、オーデザインチャンネルズの川口優子さんにつくってもらいました。
川口さんと初めて会ったのは、たしかまだ私が京丹後に帰郷して間も無い2015年頃。
友達のダンサーShaggyのイベントで出会ったのだと思います。
私もビデオカメラを持って撮影で遊びに行かせてもらっていたのですが、そこにカメラを持った川口さんがいて、話しかけたのがはじめましてだったと記憶しています。
その後、色々な遊びや仕事で、いっしょに制作をさせてもらってきました。
もう今となっては、振り返り思い出して数えるのが少し大変だなと思うくらいには、いっしょにいろいろとつくってきました。
私の制作には、ほぼ全て、川口さんにデザインで関わってもらっています。
そもそもが、私の場合、自分の中で何かアイデアなどが浮かんだり、制作を進めたいという企画が見つかると、ただのやかましいだけの発熱体になります。
それは、もう知らないお客さんが来たときの座敷犬くらいギャンギャンに吠えまくります。
カリカリカリカリ滑りまくりながら、あっちへこっちへうるさく動きまわります。
川口さんは、それをいつも整理してくれます。
すると、私は中川家さんのネタで「これ、ジョン!」と怒られた後の犬みたいになります。
そして、ただの熱量でしかない私の閃きに、いつも姿や形を与えてくれます。
そのおかげで、私はなんとか世間さまと繋がらせてもらっています。
デザインって、すごいなと思います。
いつだったか、川口さんに「デザインって何ですか?」とお尋ねしたことがあります。
「課題を解決するためのものです」というようなことを教えてもらった記憶があります。
なんて素晴らしいお仕事なんだろう、と思います。
世界には、もっとデザインの力が必要だと思います。
そして、もっと小さな話、例えば、机の上、今晩のおかず、会話のなかの言葉。
今からでも、ほんの少し意識すれば、私が私の今日を変えられるデザインはあるような気がしてきました。
皆さまも、内側にとりとめのないアイデアの種などがありましたら、オーデザインチャンネルズの川口さんに、一度お問い合わせされてみてはどうでしょうか?
川口さんなら、そのアイデアに、いのちを与えてくれるかもしれません。
私は、すべてのものにいのちがある、というような考え方が嫌いではありません。
何なんでしょうか、小さな頃、家の中のおもちゃや人形や絵が動くという怖い夢をよく見ました。
そのせいなのでしょうか。
別に、精霊信仰やスピリチュアルな思考に特化している訳では全くありません。
ただ、長く使っていたものなどを捨てるときなどは、お礼を伝えてからでないと捨てられないようなところは今でもあります。
何となくですけど、そんなふうに思っていたい人間なのだと思います。
科学的な根拠が必要なことはとても多いですが、たまには少し、不思議なことがあったりしてもいいなあと思ったりもします。
皆さまも、今までひとつやふたつ、なんとも不思議な経験のお話など、ないですか?
思えば、祭りもとても不思議です。
地形や文化、暮らし方に合わせて、その土地土地で謎の風習が口伝でずっと昔から続いているわけです。
冷静に眺めてみれば「何それ!」と思うようなものばかりではないですか。
でも、そこが最高におもしろい。
本当に素晴らしいものだと思います。
目に見えない神様に「感謝する」こと。
各地域のお祭りが、未来に伝承され続けていくといいなあと心から思います。
そう言えば。
忙しいなか撮影や録音を手伝いに来てくれていた友達は、祭りが終わるとすぐ帰っていきました。
そのうちのひとり、大阪の友達は、京丹後からの帰り、地元へ向かう京阪電車のなかで偶然、京丹後の大スターMCピーナッツに数年ぶりに会ったそうです。
こんな偶然あるんですねと、ふたりで撮った写真が送られてきました。
クラファン期間残り【31日】。
京丹後TRAILER
番頭