記録冊子が出来ました!
vol. 43 2025-10-16 0
10月に入るとますます季節が急いで移り変わっていく気がします。金木犀の香り前線は北から少しずつ移ろいながら南下していくようですが、皆さまの地域にはもう訪れたでしょうか。
大変遅くなりましたが、10月2日、ようやく記録映像のエンドロール以外の返礼品をお送りいたしました。とくに活動の記録冊子に時間がかかり、予定をはるかにオーバーしてのお届けになったことを、深くお詫び申し上げます。2023年4月、このプロジェクトが立ち上がってからの2年間、ご支援・応援いただいた皆様には本当にお世話になりました。
表紙、裏表紙は子どもたちが描いてくれました
樹木(いのち)の緊急避難プロジェクト!(仮移植)から里親さん、そして二小への本植まで、全299点の写真と文章、時系列に沿った記録、いただいたコメントがぎっしり詰まっています
矢野智徳さんをはじめ大地の再生ネットワークの皆さま、ボランティアとして関わってくださった皆さまにもコメントをいただきました
応援してくださった皆さまからのコメントには胸が詰まります
教育委員会のインタビュー、矢野さん、押田さんから職人さんへの呼びかけ文、作業に関わってくださった皆様の人数の総計も載せました。里親になってくださった皆様からのメッセージもいただきました
子どもたちが教育委員会に提出した要望書、ぜひ読んでいただきたいです
記録冊子をまとめながら改めて感じたのは、実際の作業をしてくださったのべ600名を超える方々のお力だけでなく、賛同・応援してくださった、やはり600名を超える方々の想いとサポートなしには、とてもできる活動ではなかったという事実です。
樹木のいのちをなんとかしてつなげたい。
想い一つで集まった急拵えのグループは、移植前は作業が本当に可能なのかという躊躇い、経済的な不安、樹木が根付いてくれるかという心配を抱え、移植後は市民運動として度を越しているという批判、仮移植した樹木を危険視して非難する声を浴びながら、満身創痍で進んできました。
ホームグラウンドである二小校庭には、最終的に2本の桜しか残すことができませんでしたが、いのちをつないだ樹木はそれぞれ里親さんに引き取られ、現在必死で立っています。その姿は健気で神々しく、私たち人間を励ましてくれるものです。でも、改めて、できることなら二小校庭でそのまま生きることが樹木にとっては一番よかったに違いない……という想いも込み上げてきます。
このプロジェクトは、あくまでも第三の選択肢。反対の声をあげても叶えられず、伐採を待つしかなかった樹木に、最後に差し伸べた手に過ぎません。樹木にとっては大きな負担を伴うものだったのと同じように、人間にとっても大きな負担と痛みを伴うものでした。それでも、そんなときに差し伸べられたあたたかい手を、想いを、私たちは決して忘れません。この記録冊子をつくる過程は改めてその想いに触れ、たくさんの花束をいただいた気持ちになるものでした。感謝に堪えません。本当に、ありがとうございます。
この冊子は本来すでにいただいたご支援(2万円以上)への返礼品として制作したものですが、正直、皆さまにお送りしてお読みいただきたい気持ちでいっぱいです。もしも、同様に思っていただけるようでしたら、下記にご支援をいただけましたら(お気持ちで結構です)、お送りさせていただきます。
https://syncable.biz/associate/kunitachimirainomori
その際、必ずご住所とお名前を
mirainomori2023@gmail.com
までお知らせください。
なお、直接の振り込み口座はこちらになります↓
振込み先:多摩信用金庫 国立支店(店番号005)
口座番号 :4004928
口座名義 :くにたちみらいの杜(代表 森田真里恵)
いただいたご支援は、あと1年間協定で義務付けられている二小に本植した桜の養生費用として大切に使わせていただきます。
いのちの軽視が進むこの社会で、今後も地球の一員として、子どもたちと一緒に、すべてのいのちを敬い、地球が喜ぶ一歩を進めていきたいと思っています。共に歩んでいただければ嬉しいです。
なお、記録冊子がお手元に届いた方から、もったいないような労いと激励のメッセージをいただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。重ね重ねのエールとお心遣いに、どれほど力をいただいたかしれません。本当に、本当にありがとうございます。
次回アップデートでは、10月4日、市内で活動する「かっちゃんの木プロジェクト」と一緒に主催した関野吉晴監督作品「うんこと死体の復権」くにたち上映会の様子をご報告させていただきます。
いのちの循環、すべての生きものたち、そして、うんこと死体への敬意と感謝が溢れ出てやまない映画と関野監督のトーク、どうぞお楽しみに!
10月16日 プロジェクト・メンバー一同
みらもりグッズ「梅」。移植時に落とした桜、ヒマラヤスギの枝を子どもたちと一緒に磨いてペンダントにしました
熱い応援とご支援を、本当にありがとうございます!!
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