登壇者紹介:三国 浩晃 Hiroaki Mikuni
vol. 11 2015-06-09 0
いよいよ登壇者を紹介
市民後見人として具体的な事例と日々接しておられます。世の中では「終活」という言葉も出るくらい、いつか必ずやってくる「自分の死」に対するイメージを具体化させることへのニーズが高まっています。認知症の方の場合はどうなのでしょう?
プロフィール
三国 浩晃(みくに ひろあき):神奈川県出身。2010年:東京大学市民後見人養成講座 履修。同年:人生まるごと支援NPO法人トータルライフサポート設立。
全国フォーラムへ向けた意気込み
私は市民後見人として活動をしています。後見人の役割は認知症等で判断能力が不十分になった本人に代わって意思決定を行うことです。その際に大切なことは本人が何を希望しているのかをキャッチすること。そしてそれがどうしたら叶うのかを考え、具体的に行動することです。必要な職種につないでいくことが多くケアマネさんに似ているように思います。
私が後見人をしている人は「おひとりさま」が多く、主介護者、キーパーソンがいないケースがほとんどです。介護保険の申請や、ケアプランのこと、医療同意や終末期、看取りに関しても全て後見人が本人や家族に代わって行うのです。また財産管理や相続についても・・・
しかし私には本人の希望を叶えるために誰に何を相談すればよいのかが、分からなかったのです。多くの市民後見人はどこに相談したらよいのかも分からずに困っていると思います。
本人の希望を叶えるためには、医療や、介護、福祉、地域や法律等の専門家と連携をとる必要があります。私は見え検に参加するようになり、どのことを誰に、どのように相談すれば良いのかが、具体的になっていきました。事例検討会には多くの職種の方が参加されています。参加されているみなさんも、自分の専門分野以外はあまり分からないので、どんどん質問が出ます。見え検には、分からないことを安心して質問できる環境があるのです。
そしてそれぞれの職種の方の役割が具体的になりとても相談がしやすくなりました。そしてなによりもありがたいことは地域で、そのような同じ思いを共有した多職種の支援ネットワークが構築されることです。
目の前の家族や患者さんや利用者さんをどう支援したらよいのか?誰に何を相談したらよいのか?分からずに困っている方はこの見え検全国フォーラムで「これだ!」と言う解決の糸口が見つかることと思います。私の体験もみなさんにお伝えできればと思います。それでは当日お待ちしております。