井戸びらき!オーケストラのファンファーレの響きとともに
vol. 88 2019-10-15 0
台風19号の爪痕におどろき、悼み、
そして、あたりまえの日々のありがたさを思います。
雨のあがった釜ヶ崎の本番の前の日、
なんとか仕上がった井戸のふた。
天井も彩色するはずでしたが、人数も少なかったこともあり
ともかく下地として、白をぬりこめるのが精一杯でした。
そして、当日は、朝から
井戸びらきにそなえ、滑車をとりつけ
ロープをどうしまおうか、S字フックをさがしまわり
まわりを片付け掃除し、オーケストラを迎え入れる準備に
ドタバタしているうちに
楽器が運び込まれ、リハーサルがはじまり
たそがれどきに、オーケストラ「音楽とことばの庭」がはじまりました。
この日はおよそ120名ほどの人たちが立ち会ってくれました。
オーケストラのファンファーレのち
井戸びらきです。
ずっといっしょに作業をひっぱってくれたスタッフのKさん、わたるくんが
両開きの蓋をもち、こどもの人たちがつるべをひっぱります。
オーケストラが演奏する「青きドナウ」
フェンスのむこうに、釜ヶ崎の川が蛇行してながれているような、そんな気持ちになります。
水、畏れもあり、いのちの水でもあり
うつろいゆく時間のなかを、水は時間のように流れていきます。
アミーキティア楽団は、プロの集団ではありませんが、暮らしのなかに音楽がそばにあること、仲間がいることを大切に活動する人たち。
釜ヶ崎に楽器をかついで、年一回きてくれ、今年で3回目。
継続は力なり、ですね。
この一回があるとないとでは、やっぱりちがいます。
井戸の天井にも彩色をほどこすつもりですので、
今日で完成!というわけではないのですが、
いったん井戸プロジェクトは1つのピリオドです。
Kさんは「井戸、おわっちゃった、、、どうしよ」と力がぬけたようです。
いえ、これから映像や本の編集が待っています。
もうしばらく、おつきあいください。