まだまだ井戸を掘る。大きい石が出てきて、吊り上げる
vol. 52 2019-07-13 0
2019年7月13日(土)時々小雨
参加者は先日の水曜のほうが多かった。
ゲストハウスに泊まっているアメリカ人、ノルウエ人なども手伝ってくれる。
今日のびっくりな出来事は2つあった。
ポンプが井戸の底のほうでひっかかってあげられない。
沈めた台のなかで、なにかにひっかかっているのだろう。
中にいたKさん。ふん、と息を吸い込むと、もぐって
台にロープをかけた。
地上にいるみんなで、せーの!と、ひっぱる。
なんとか、台が浮いて、ポンプがでてきた。
「こわかった〜。井戸の底からひっぱられなくてよかった」とKさん。
もうひとつは、大きな石がでてきたこと。
土砂がドシャドシャーと落ちてきて、石が転がってくる。
この石、100kgちかくあるのじゃないかしら。
これを吊り上げる。
吊るためのヒモがあり、それをなんとか結びつけて
引っ張り上げる。
大阪音大の学生さんと先生が釜ヶ崎のまちにフィルドワークにきていたのだけど
先生ふたりが、せっかくだから、と井戸掘り体験した。
わたしは、学生さんに井戸掘りをしてることを話したけど、
ただでさえ、釜ヶ崎のまちの情報が多い。
そこに、井戸掘りと聞いても
「なんで井戸?」と
いう顔をしている。
確かに、突然に「井戸」と言われても驚くことだろう。
大阪の真ん中で井戸を掘るなんて、意味あるの?と思うことだろう。
でも、この街の「労働者」と呼ばれる人たちは、日本の地面を掘ってきた人たち。
彼らと、もしものため(被災するとか、断水するとか)の水の確保のしかた、を実践してみることは、彼らとのであいかたを変えるものでもある。
日常のあたりまえとされていることを、あらためて、じぶんたちでやってみることの大切さ、をかみしめている。
そして、世界にある、水の確保に困難な状況にある人たちのことをおもい馳せること。
かつて、日本でも数百年前はこんな便利な道具もないなかで、水を確保していたのだろう。
いまを生きるわたしたちの、過去のこと、これからのことを考える、ひとつの汗をながす実践「井戸掘り」に、参加してみませんか。
そして、参加した人たちとみなさんと、シェアすべく、冊子や映像をつくります。
クラウドファンディングは、「井戸掘り」だけでなく、この経験を伝えるために行なっています。