こどもの人たちと井戸掘り
vol. 26 2019-05-31 0
ココルームによく来てくれるDくんは、山王こどもセンターで働いている。
蓮岡さんから、こどもにも井戸掘りのこと体験してほしい、という声もあり
さっそく、スタッフから、Dくんに話をもちかけてみた。
Dくんの対応もすばやく、数日後には、学校から帰ってきた17:00から
はじめることになった。
ココルームにあるありったけの、ちいさな長くつを並べてみた。
やってきたのは低学年から中学年のこども人たち8人ほど。
「井戸」をみるのは、はじめてのようだ。
底をのぞいて、こわがっている。
はじめは「入るの、ぜったいいや」と言っていたが、ひとりがやってみたら、
はしごではなく、アスレチックのように木の棒にまたがって
滑車で底まで降りていくー 下で待っている大人がいて
いっしょに土や泥をスコップで掘って、バケツにいれて
そのバケツがあがっていくーのを体験して
あがってくる、ドヤ顔。
達成感のある笑顔、「おもろかったー」の声は、
全員、井戸掘りを体験することになった。
待ってる間もバケツリレーに参加し、
庭で桑の実をつんで、食べたりあそんだり。
その様子は、まだ柔らかな世界を手で触っていくような感触を思い出させる。
井戸を掘る、この体験はちいさな人の身体に沁みただろうか。
*
反省としては、夕方の井戸掘りはやめようとおもった。
井戸の底で、こどもを支えていたスタッフは冷えたせいか、翌日高熱をだし、数日寝込んだ。
関わっていた関係者数人も、なにかとせわしい夕方で無理があり、寝込んだ。
初夏とはいえ、井戸の底の水は冷たい。