雨降りで、「井戸」合作俳句会
vol. 11 2019-05-01 0
2019年5月1日の井戸掘り講座は、あいにくの雨。
朝には、釜ヶ崎メーデーの「わっしょい」デモがあり
小雨のなか、何人かの参加者が集まりました。
NHK Eテレ特集をみて、ココルームに3泊してくれた方、通りすがりの若者、
釜ヶ崎のおじさんも。
釜芸にはじめての参加の方もいらっしゃったことから、
まず、釜芸のはじまり、井戸を掘ろうとおもったきっかけ、掘ってみての雑感などを話しました。
そして、みなさんのお名前を、ひとりづつ、みんなで呼びます。
(釜芸では、よく自己紹介がわりに、いま呼ばれたい名前を名乗り、みんながその名前を呼ぶので毎回違っていて何も問題ないのですが、井戸掘りでは、作業中に名前を呼ぶこともあるため、一人の人はひとつの名前を通していますね)
釜ヶ崎で50年あまりという おかちゃん。
彼に、どんな仕事をしていたのかを聞きました。
(いつぞや、岸政彦先生に、釜ヶ崎のおじさんの仕事の話を聞き取りたい、という相談をしたことがあるのですが、仕事の話はほんとうに難しいからやめとき、と言われたことがあります。生活史ならなんとか聞き取れても、ということです)
たしかに、仕事の話は難しいのです。
専門用語ももちろんだし、その仕組みをなにもわかっていないから、およそわからないのです。
聞き取れたことは、わずかです。
おかちゃんは、広島から東京間の高速道路の橋をつくってきたそうです。
「親方が「貯金せー」言うのに、右から左で、ちっとも貯めんかった。
いまやったら、わかる、貯めとったらよかった。」
「白手帳(労働者日雇い手帳)をもってたから、飯場から釜ヶ崎に一回月に一回もどって、2~3日あそんで、また仕事いったわ」
仕事して、楽しかったことはなんですか?と聞かれ
「働いて、釜ヶ崎に帰ってきて、遊ぶときやね」と答える。
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おかちゃんの提案で、合作俳句は「井戸」
一句を3人で作っています。
最後に、井戸掘り現場で記念写真を撮りました。