今年も、創作狂言が生まれました
vol. 5 2016-02-08 0
稽古3日目 いよいよ明後日 発表会
創作狂言 制作の様子 それぞれの案をぶつけます
あっという間に稽古3日目を迎えました。幸運にも、最初の顔合わせから今日まで、参加者の皆さんは風邪やケガをすることなく、稽古に足を運べています。無事あさっての発表会に肩を揃えられるよう、引き続きよろしくお願いします!
話しあいの内容をパソコンに打ち込みます 早口で話す方が多く 四苦八苦
皆さんの言葉を狂言のセリフと合わせて、創作狂言の台本を書き上げています
今日の稽古では、4つの創作狂言が生まれました!早速ですが、創作狂言のあらすじとチームの紹介をさせてください。
チーム➊ 創作狂言『じゃりじゃり』
真剣な面持ちで 二分に一回は「じゃりじゃり」と言うチーム
台本のネタ「④人間をやめるため、星にかえる」から創作狂言『じゃりじゃり』は生まれました。
舞台は、いざこざの絶えない家庭。父は亭主関白で、母はそんな父にびくびくしながら暮らす日々を送っていました。
母は「すみません」が口癖で、些細なことでもすぐ謝ってしまいます。
父はそんな母に嫌気がさし、より強い態度で叱責します。
「もうどうしようもない、終わりにしよう」そう思いかけた時、じゃりじゃり妖精が現れます!
チーム➋ 創作狂言『タヌキのはなし』
ぽんぽこリン 癒し系チーム
台本のネタ出しの時にはなかったものの、心機一転、癒し系狂言『タヌキのはなし』は生まれました。
舞台は、ひとりで余生を過ごすおじさんのお家。おじさんは長年一本の歯で豆腐や柔らかいものを食べていました。
ある夜、おじさんはいつものように豆腐屋に寄った帰り道に、タヌキがワナにかかっているのを見かけ、「痛かろう」と案じてワナから解き放ちます。
その次の日、びっくり!おじさんの口の中には歯が戻っています!
でも、ときどき歯が「ぽん」と言うのはなんでだろう?
チーム➌ 創作狂言『かみあわない(仮)』
不条理劇?狂言?日常?の交差するチーム
これも台本のネタ出しにはない案でしたが、二転三転、右往左往して『かみあわない(仮)』が生まれました。
舞台はある喫茶店。この喫茶店に名物おじさんがいました。おじさんは、あまのじゃくのような性格で、事実とは全く反対なことを言いふらします。
喫茶店のスタッフや偶然居合わせた人は振り回されてしまいます。
どうにかしてギャフンと言わせてやりたい・・・そう思い立ち、急展開を迎えます!
チーム➍ 創作狂言『フーテン老人 愛の物語』
常に笑いの絶えないチーム 課題は記憶力
台本のネタ②「ある独居老人がネパールの仮面に恋をしてしまい、仮面と結婚してしまう」から創作狂言『フーテン老人 愛の物語』が生まれました。
舞台はある老人の家。老人は身の回りの世話をしてくれる太郎冠者と暮らしていました。
老人は自分の死期が近いことを医者から告げられたことをきっかけに、40年前に亡くした亡き妻を思い出します。
「もうすぐで会える」
しかし、その高まる愛情は行き場なく、生身の人を避けるように、家に飾られている仮面に向かいます。
そしてある日、老人は「おい、太郎冠者。仮面と結婚するから、祝言をあげてくれ」と頼みこむのでした。
いよいよ2月10日(水)18:00~ 発表会です!
創作狂言は、大阪九皐会館にご来場していただくか、Ustream の配信より、ご高覧頂けます。
関西圏の皆さまはもとより、応援してくださる全国、各国の皆さまにもお楽しみいただけるように致します。
Ustreamの配信に関してですが、
上記のリンクから、「釜ヶ崎狂言会」を検索してもらえますと、当日の17:00~終わりまで生中継をご覧いただけます。
一分一秒も惜しいほど、お忙しい時期かと思いますが、引き続き応援して頂けますよう、よろしくお願いします!