プロジェクトをブログやサイトで紹介
テキストエリアのコードをあなたのブログやサイトのHTMLに張り付けると、右にあるようなプロジェクトウィジェットが表示されます。
釜ヶ崎狂言会をクラウドファンディングで実現!
大阪市西成区の釜ヶ崎。どんな人生経験も笑い飛ばす狂言会を開催。本物の狂言師、能楽堂、能装束を着て、それぞれの人生経験を織り込んだ創作狂言を発表します。能装束レンタル費が必要です!
テキストエリアのコードをあなたのブログやサイトのHTMLに張り付けると、右にあるようなプロジェクトウィジェットが表示されます。
釜ヶ崎狂言会実行委員会の代表。
大阪市西成区の釜ヶ崎。どんな人生経験も笑い飛ばす狂言会を開催。本物の狂言師、能楽堂、能装束を着て、それぞれの人生経験を織り込んだ創作狂言を発表します。能装束レンタル費が必要です!
「ソレ、ソレ、ソレソレソレソレ~」 創作狂言 酒盛りの1コマ
「堅苦しくてつまんなそう。学校とかテレビで見たことあるけど、能楽堂では見たことない。公演は自己負担や助成金が欠かせず、たいていが赤字公演。そんな常識への挑戦です!」
6年前、大学進学を機に新潟から京都へ移り住んだ僕は、身寄りもなく右往左往するなかで、狂言との運命的な出会いをします。それから、京都学生狂言研究会や茂山家の狂言師に稽古をつけてもらい、外国人の方とのワークショップや能舞台に立たせてもらう中で、
「伝統芸能は堅苦しいものでなく、いわゆるたしなみやお稽古ごとだけではなく、人々のあいだをつなぐものなんだ。」
と思うようになりました。でも、自主公演のたびに集客や公演料のことは頭打ちで、
「公演はお金とれないし、客席もガラガラ。今回の公演料はどうやって工面しよう。」
と内心やさぐれながらも、どうしたら狂言が無理なく続けられ、いろんな人に楽しんでもらえるようになるのかを模索する日々が続きました。しかしある時、
「これまで狂言に関わりのなかった人と狂言を創作する中で、解決策があるのでは?」
という何の根拠もない、確信のあるアイデアを思いつきます。
2012年、大阪市西成区(通称釜ヶ崎)にあるNPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)の代表理事の 上田假奈代さんとであい、初対面にも関わらず率直にそのアイデアを相談してしまいました。
大瀧「あの、釜ヶ崎でおっちゃんたちと狂言ができないでしょうか?」
上田さん「うんうん、まずは釜ヶ崎で過ごして、じぶんで感じて考えてみたらどう?」
翌月数週間、釜ヶ崎で住み込みボランティアなどを始めました。それから定期的にココルームに通いながら、*釜ヶ崎芸術大学のなかで「狂言」講座を担当し、釜ヶ崎狂言会をたちあげました。
講師は大蔵流狂言師の 茂山童司さんが務め、能楽堂の大阪九皐会館を会場に、ほんものの能装束をきて、発表を行なってきました。
詳しくは釜ヶ崎狂言会2014の WEBページから
*釜ヶ崎芸術大学はココルームが主体となって、釜ヶ崎にある様々な会場を借りてさまざまな講座をひらいています。無料またはカンパで年齢、地域問わず誰でも参加できます。
釜ヶ崎は高度経済成長期を支えた寄せ場です。地方から仕事を求めてやってきた単身男性に安価な衣食住を確保する街でした。しかし、劣悪な労働環境の改善を訴える暴動がメディアを通して報道され始めると、次第に「恐いから行ってはいけない場所」として知られるようになりました。
釜ヶ崎の今 住まいのセーフティーネット「シェルター」
1990年代、釜ヶ崎の道ばたで、ふとすれ違うおじさんと言葉を交わすと「やることがない。話をする人もいない。朝からお酒を飲むしかない」という声が聞かれるようになりました。これまで日本の近代化を下支えしてきた単身男性の労働者が高齢化したことを契機に、社会から排除され、失業・野宿・孤独・依存などの問題として現れたのです。
釜ヶ崎の夜 静かな帰り道、清掃の行き届いた道
今日では、釜ヶ崎は福祉の街(生活保護受給者の街)となり、生きづらさを抱えた若者、刑余者などが地域に流入しています。外国人バックパッカーも増えており、街は変わり目を迎えています。
日本社会は貧富の格差が広がり、少子高齢化が顕著になる中で、当事者/非当事者という枠組みに収まらない、支援の仕組みや助け合いの知恵を共に育んでいく必要があるのが現状です。
「恐いから行ってはいけない場所。やることがない。話をする人もいない。朝からお酒を飲むしかない。そんなネガティヴなイメージと生活への挑戦です!」
2013年10月、ココルーム、大阪九皐会館、株式会社童司カンパニー、茂山千五郎家の協力のもと、有志のメンバーと釜ヶ崎狂言会実行委員会を発足しました。現在、釜ヶ崎狂言会実行委員会は参加者8名と活動しています。平均年齢65歳なので、モットーは「無理しない」です。
これまで狂言ワークショップ、松の絵ワークショップ、発表会等を企画・実施してきました。また、現代美術の祭典である「ヨコハマトリエンナーレ2014」の出張公演では、メディアにも取り上げて頂きました。
現在は、これまで参加してくれた方に先輩になってもらい、新しく加わる方と釜ヶ崎狂言会をつくっていくのを目標に活動しています。
現代美術家の前川紘士さんを招き、みんなで松の絵を創作 高さ3メートル、幅7メートルの松の絵
朝日新聞(2014年9月18日)に掲載 読売新聞(2014年9月20日)に掲載
関西テレビ「スーパーニュースアンカー」(2014年10月9日)放映
ヨコハマトリエンナーレ2014 公演の様子
~これまでの活動実績~
2014年1月17日、第1回目の釜ヶ崎狂言会が開催されました。その参加者であり、僕にとって特別なおっちゃん「 山下さん」の紹介をさせてください。
七五三のときの山下さん
山下さんは、1943年鹿児島県生まれ。祖母、父母のもと、6人兄弟の三男として育ちました。父が実業家であったため、裕福な幼少期を過ごしました。いたずらっ子で、よく学校で悪さをしたそうです。でも、小学3年生になる頃、父が事業に失敗し、病気で亡くなったことを契機に、小さな島にある漁師町に引っ越すことになりました。
中学時代は勉学に励み、同級生が就職する中で、高校へと進学します。でも、数学が苦手であったため、国公立大学の進学に失敗し、留年してしまいました。その間、島で干拓工事の仕事を募集していたため、アルバイトをしながら受験勉強をします。1963年、山下さんは京都にある学費の安い私立大学に合格し、無事入学を果たします。
卒業するまでの8年間、新聞配達やクラブのボーイを務めて生計を立てながら、文学少女・青年の集まる文学学校に通います。そこで、山下さんは結婚相手になる香里さんと出会い、小学校の先生を目指します。そして、29歳の時に香里さんと結婚し、元気な女の子を授かりました。しかし出産の直後、香里さんは白血病で亡くなり、それを機に何もかも手につかなくなりました。
次第に、山下さんはその悲しさを紛らわすために、アルコールとギャンブルに溺れ、依存症になってしまいます。さらに、家族を避けるようになり、娘を母に預け、日雇い労働を転々としながら、荒んだ生活を送ることになります。1980年の初め、37歳になる頃、大阪市西成区の釜ヶ崎に度々訪れるようになり、簡易宿泊所(通称ドヤ)での暮らしが始まりました。
しかし56歳の頃、母の死を契機に、娘と同居し、再度家族と暮らすことを試みます。でも、職場での人間関係、娘との関係もうまくつくれず、財産をすべて放り出し、全国を転々としました。数多くの失踪の末、大阪市西成区に再び流れつき、アルミ缶の収集、清掃事業、解体工事を行いながら、ドヤ、シェルター、野宿生活を繰り返します。
64歳の時、心底燃え尽きたと感じ、更生施設に入所しました。そして、66歳で生活保護を受給するようになり、アルコール依存症の治療をしながら、マンションで一人暮らしを始めます。そんな生活の中で、山下さんは偶然ココルームのカフェを訪れ、スタッフから「狂言のワークショップに参加してみませんか?」と声をかけられ、釜ヶ崎狂言会への参加を決めたのでした。
「生活保護受給者であるという負い目、アルコール依存症で人生をズタズタにして傷ついた自尊心への挑戦です!」
2014年1月、山下さんは5日間の狂言集中講座に参加してくれました。この当時、肺気腫を患っていて、すり足の稽古でも、すぐに息が切れてしまうものの、休憩をとりながら練習を続けました。練習後にはこんな感想を残してくれました。
「長生きはいいものだと思う。狂言のイロハを舞台でやるとは、明日のことはわからない。腹式呼吸で発声練習して肺気腫を治したい。」
謡いに合わせながら、手拍子とステップを踏む稽古
狂言の創作は8人を3チームに分けて行いました。山下さんは個性豊かな4人チームに加わり、「狂言ってどうやって作るの?」という疑問を持っていましたが、まず自分の言葉で描きたい場面を他のメンバーに伝え、話しあったものを狂言の言い回しや型と合わせていけば、狂言になることを知りました。
チーム毎に狂言の台本を創作する様子
能舞台での最終稽古の様子
そうして出来たのが主人・太郎冠者(召使い1)・次郎冠者(召使い2)・客の4人が登場する創作狂言「カッパ踊り」でした。あらすじは登場人物みんなでお酒を飲んで、歌って踊るというシンプルなものです。
しかし、客役を演じる山下さんは舞台の終盤に
「いやー、正月の酒を目の前にして、つい飲んでしもうた。それがし実は今まで禁酒を2年しておりましたが、今日はたらふく飲んでしもうた。しかし、これは舞台の上での出来事。ここではいくら飲んでも舞台を降りれば、これからも一滴も飲みまするまい。」
と能舞台の正先(前方)に躍りでて、アルコール依存症と闘病していることを告白し、必ず禁酒することを誓います。その瞬間、見所(観客席)からは笑いと悲哀の声が混じり出ました。
この瞬間に居合わせた僕は身が震えたっていました。それは山下さんを含め、演者の皆さんが真摯に舞台にたち、自分のところまでまっすぐ表現が届いたからでした。
いざ本番! 釣り針をにらむ真剣な面持ち
とはいえ、演者のみなさんにとっては初舞台。セリフが飛んだり、出るタイミングを間違ったり、台本にはないことを突然やったりと大混乱の一幕も!
こんなお茶目な場面も! セリフが出てこないけど必死に歌って踊る「カッパのパイパイ アップルパイ」
発表会の後、イタリアで路上生活者と仮面喜劇「コメディア・デラルテ」を創作しているフラテルナル劇団の応援ビデオを見て、「伝統芸能のちから」と題した座談会を行いました。ここでは、参加者同士が思い出を語り合い、次の公演が待ち遠しいという声が多く聞かれました。
フラテルナル劇団の応援ビデオを鑑賞
座談会の様子 みんなで円を囲んで
参加者の話を聞いていると、狂言が上手くなりたいでもなく、ただ仲間同士で集まる楽しみを望んでいるだけでもないように感じました。いろいろな人生経験を経た人が集い、共に学びあい、ひとつの狂言を作り、それを楽しみにしてくれる人に笑ってもらうダイナミックな体験が、自分をめぐる葛藤を笑いに変え、新しい自分になりたいと思えるからこそ、また舞台に立ちたいと願うのだと思います。
この日、釜ヶ崎狂言会を鑑賞して、元気をもらった方の感想をご紹介します。
「出演者の方のおかしさ、愛らしさ、悲哀などがみれました。心にささりました。人っておもしろいな、と。」
「おっちゃんたち最高でした!笑いすぎて泣けた。セリフが一生懸命で気がぬけず、みいってしまった。すばらしい。みれてよかったです!」
「今日は伝統文化の枠内(フレームワーク)で、その文化の壁を壊さんとする「闘い」のような場。本当に心底、奇跡的な表現が展開された場だ、と思いました。まさに「奇跡」です。みなさんに深く尊敬の念を抱きます。来て良かったです。ありがとうございました。」
「全体の空気が面白かった。場を作りあげていたっていうか、みんなで(狂言会を)やっている感じがあってよかった。」
「創作狂言、皆さんの個性が色濃く、とても面白かったです。お話も皆さんで考えられたんですよね?ストーリーも秀逸でたくさん笑ってしまいました。心に染みる言葉もありました。」
これまで助成金をいただき事業運営をしてきましたが、2015年はじゅうぶんな額の助成金がとれていません。今年は公益財団法人アーツサポート関西からの助成が確定しましたが、広報費、稽古の際の食費、コーディネート費、そして能装束のレンタル費など合わせて30万円が足りません。
・ちらしの作成・発送費 20,000円
・おっちゃんたちの食費 22,500円
・コーディネート費 70,000円
・能装束のレンタル費 10,000円×15人分+消費税 157,500円
・モーションギャラリー手数料10% 30,000円
合計 300,000円
狂言集中講座は2016年2月4日(木), 5日(金), 8日(月), 9日(火), 10日水)の計5日間において、釜ヶ崎の会場を借りて行われます。最終日の10日(水)には、以下の会場で発表会を行う予定です。
場所:大阪府大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目6−1 大阪九皐会館
時間:午後5時~ 開場 / 午後6時~ 開演 (予定)
入退場自由 子ども歓迎 車いす対応 ほか
発表会の後、体調を崩してしまう方がいました。集中して挑んだ舞台であっただけに、その負担は計り知れないものであったと思います。またハレの場と日常生活の差が激しくなり、バランスを崩す姿も見受けられました。これまでの釜ヶ崎狂言会の活動ではケアできていない部分で、問題が起きるのではないかと懸念しています。
もちろん、釜ヶ崎という街がひとつの大きな器でもあり、バランスを崩したとしても時間をかけて揺り戻っていけることを信じています。
また、プレゼンターの僕が今年いっぱいまでハイチ共和国に滞在していることは一つのチャレンジです。日本との時差が13時間あることに加え、西半球の最貧国と称される国で、電気やインターネット通信が24時間使える訳ではないため、連絡の遅くなる場合があります。
台風で吹き飛んでしまった学校の建設と保護者のみなさんへの家庭訪問を行うかたわら、限られた物資をうまく加工する工芸職人のみなさんやスラム街を拠点に活動する新進気鋭の芸術家のみなさんと交流を深めています。
ホンダのスーパーカブに乗って、家庭訪問をしている様子
ここまで読んで頂きありがとうございます。ここまで読んで頂いた方には本番当日に動画配信サイトを利用して、創作狂言をご鑑賞できるように致します。ご希望の方はプレゼンターの大瀧までメールをして頂く等、よろしくお願いします!
(準備が整い次第、ご連絡します。)
以下、8種類のパックのご説明をします。
A. お礼のメール
ハイチ共和国から限られた電力を振り絞ってお礼のメールを送らせて頂きます!
B. 釜ヶ崎狂言会の発表会時に氏名を掲載(希望者)
習字でお名前をしたためます
(画像はイメージです)
C.釜ヶ崎狂言会の創作狂言の台本集と公演DVD
綺麗に製本した台本が届きます(画像は舞台に向けて使い古された台本です)。
公演DVDは30分程度の長さで作成します。
D. ハイチ共和国のメルシー絵葉書
メルシー(ありがとう)の気持ちを込めた絵葉書を送ります。(画像はイメージです)
E.ハイチ産コーヒーひと袋とトロピカルなコースターふたつ
(画像はイメージです)
F. 釜ヶ崎狂言会のワークショップ、集中講座にご参加いただけます
本番当日に能楽堂や能狂言に関するレクチャーを開催します。その際、能装束の試着ができ、能舞台を歩けます。
(本番には出演できませんが、稽古の見学・参加など、ご都合に合わせて選択できます。装束の着付けは登場人物によっては重さを感じますが、職人の手で作り込まれた100万円相当の装束を身にまとう緊張感はめったに味わえません)
G.ハイチアートをプレゼント
(12月中の場合、お好みに応じます)
スラム街を拠点とする芸術家のみなさんの作品(画像はイメージです)
ハイチの滞在先まで、おっちゃんたちや応援して下さる方から続々とハガキが届いています。ココルームのカフェにて、釜ヶ崎狂言会のカンパ箱とポストボックスがありますので、お気持ちのカンパとハガキを送ってくださるのも、うれしい応援です。
では、応援のほどどうぞよろしくお願いします!!!
500 円
3000 円
5000 円
残り5枚
5000 円
残り16枚
10000 円
残り10枚
15000 円
残り5枚
20000 円
SOLDOUT
50000 円