カンボジア合宿4日目を終えて
vol. 4 2015-11-14 0
カンボジア合宿もあっという間に半ばを過ぎました。
稽古中に戯曲は何度か修正され、日を重ねるごとに稽古は密度を増しています。
「余剰なものを極限まで削ぎ落とした能舞台にふさわしい演技に」
戯曲家・演出家の指示が飛ぶたび、それに食らいついていく出演者たち。
彼女たちを日々見ているうちに、能舞台での公演が朧げながら垣間見えてきました。
また今日は、カンボジアの伝統的な舞踊を見学しました。
爪の先まで神経を張り巡らせ、小さな動きで鮮やかに物事を表現するその舞踊を見て、出演者たちからは「シンプルだからこそ、わずかな動き・表情の変化であんなにも豊かに表現できるので驚いた」などといった声が上がりました。
どこか自分たちが目指している演技に通じるところがあると感じたようです。
まさに、カンボジアで見るもの・感じること、全てが演技に収斂していく毎日です。
あと残り2日。
出演者たちも合宿の終わりを意識し始めました。
時間を惜しむように自主稽古を重ねる出演者たちの声が、隣の稽古場から聞こえます。