アートディレクション&撮影担当 齋藤汐里さんからメッセージ頂きました!
vol. 18 2017-08-28 0
アートディレクション及び撮影を担当させていただいた齋藤です。
自由大学では「魅せる!映像学」の教授を務めています。
このプロジェクトが始動した際、自ら立候補して参加表明をしたのですが、実はその時「乾物」に対しての私の知識はゼロに等しいものでした。
むしろ、当初私の脳内では
「カンブツ・・・?」
「中華街で売ってる、干し椎茸とか高麗人参とか、東洋のエナジーフード的なアレ・・・?」
と、もう知識ゼロどころかマイナス20くらいの酷さ。
さらに恥を忍んで告白するならば、「乾物」とGoogleで検索をかけたほどです。
では、なぜそんな私がこの出版プロジェクトへ参加表明したのか。
それは、この企画の母体となっている講義「乾物のある生活」が16期も続く人気講義であり、そこには必ず人々を惹きつける面白さがあるはず!と感じたからです。
カメラマンの福田さん、デザイナーの澤本さんと、深夜まで撮影打合せ。
キッカケはこのように講義自体への興味が入口でしたが、いざ取材を始めてみると、私の「カンブツ」へのぼやっとしたイメージは一掃され、一気に色づいた「乾物」へと変化しました。
私の一番の驚きは、乾物はもっと近いところに存在していたということ。中華街に行かずとも、普通のスーパーマーケットに乾物食材は並んでいるし、「そうか、これも乾物か・・・!意識してみれば、周りに溢れているし、食べる機会も多いかも!」という発見がありました。
さらに、「乾物のある生活」卒業生の方々にご馳走になった乾物料理は、それぞれの工夫が凝らされたオリジナル料理で、どれも絶品。
特に、私が撮影を担当した藤田泰子さんの高野豆腐を使ったグリーンカレーは忘れられない程の美味しさで、その取材後しばらくは外食の度にグリーンカレーを注文するといったハマり具合でした。(ただし、泰子さんのカレーほどの味には出会えませんでした)
藤田さんの「高野豆腐のグリーンカレー」撮影。試食しあまりの美味しさに感動!レシピは本に掲載される予定です。
興味から飛び込んだこの企画ですが、乾物について知れば知るほど、美味しくエコな知識が、一気に増えました。私がこの取材を通して感じたような驚きを、ぜひこの本を手に取ってくださった方々にも感じていただけたら幸いです。
〜おまけ〜
私は現在米国に住んでいるのですが、アメリカのスーパーでも乾物を多く目にすることに気づきました。
毎週食料品を買いにいく「Whole Foods」では、このように豆類やドライフルーツが量り売りされているコーナー、そして所狭しと瓶が並ぶスパイスコーナがあります。
↑量り売りコーナー
↑スパイス棚
さらには、お洒落なパッケージのインスタント乾物スープも発見しました。こちらは一袋$6.99とやや高値ですが、種類が豊富でつい手にとってみたくなる商品です。
日本だと「乾物」ってつい「おばあちゃんアイテム」と連想しがちですが、こうした海外のアプローチやディスプレイを見てみると、また新しい認識になるかもしれませんね。
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乾物は未来食!「KANBUTSU 〜DRYでPEACEな革命〜」
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