dislocateワークショップ③(2014年9月21日)
vol. 12 2014-09-23 0
こんにちは。ワークショップ第3回目をレポートします、松本です。 今回のワークショップでは、これまでにJayさん、エマさんが中心となりメンバーが進めてきた、西荻窪での地域交流やリサーチをもとに、今ここに住んでいる人たちはどういったことを地域の問題と捉えているのかをフィードバックし、それらに対して私たちが今後どうアプローチしていくかについて議論しました。
地元のみなさんから多く挙がった意見として、「generation gap(世代間格差)」、「education(教育)」、「community safety(地域の安全対策)」、「local business(ローカルビジネス)」の4つのテーマを中心に、これらの課題と向き合いながら地元の方々と一緒にどんな作品を作り上げることができるか、地元の方々がより活発に意見を交換し合いながら継続的に何かを作るにはどんな企画や場が必要か、そのためのplatform(プラットフォーム)はどんなものにするかなどについて検討しました。 しかし、地域の課題といってもなかなか漠然としていて、すぐには答えが出ず議論は行き詰まります。。Jayさんとメンバーの間に「言語」の壁があるのも難しい点です。そこで、一度ブレインストーミングということで、メンバーそれぞれが考える、地域の人々と共に作る作品の案を思いつくままに紙に書いて共有するという作業を行いました。小さな紙にアイディアを書き、その下には簡単な英訳が付けられ、一目で全員でが共有できるようにすると、だんだんとプロジェクトの方向性が見えてきます。出てきたアイディアには、 長時間の議論の末、最終的にアイディアを以下の4つに絞りました。
1. 大人は子供向けの服、子供は大人向けの服を着て、見た目の年齢を交換した上でディスカッションをする。
2. 地元の商店街の方々の経験やスキルを生かすことができるワークショップを開き、地域活性や後継者問題について考える。
3. 一人だといつも不安に感じる道や場所を複数名で歩いてみる。
4. 地元のご当地キャラに扮して、誰だか特定できないようにした上で、地域に対する不満や悩みを吐き出せる場を作る。
さらにこの4つについて、地元の人々自身がニュースレターやネット上のニュース番組として継続的に発信できる機会を設けるという案も挙げられました。 今回のワークショップでは、ようやくプロジェクトの具体的な方向性が見え、とても充実した内容だったと感じました。しかし、著作権や公共の場を使用する際のルールへの対応や、メンバーがそれぞれの予定がある中での役割分担など、まだまだ課題は尽きません。今後のワークショップでさらに議論を重ね、活動を明確にしていければと思います。