めぐりくるお盆、今年も。
vol. 51 2020-08-04 0
泣き虫のような梅雨はあけて
8月になりました。
学校にかようこどもの人たちには夏休みは
ほとんどなく、マスクの息が
まとわりつくような通学路を歩いています。
今年もお盆はやってきます。
けれど、いつもとちがって、祭事も盆踊りも各地中止。
田舎の墓参りは、都会からやってくるのはよして、と言われる始末。
釜ヶ崎の夏まつり(8/13〜8/15)は、開催時間を大幅短縮し
この地域に暮らす人たちのためのまつりとして
のど自慢と慰霊祭を行うそうです。
慰霊祭では、この一年釜ヶ崎で亡くなった方の名前が
ひとりづつ読みあげられます。
やまゆり園の事件で亡くなられた方の名前はがイニシャルだったことに
つよい衝撃をおぼえたのは、
釜ヶ崎の、無名の人々の名前を読みあげ、呼びかけることを
この日、公園にいあわせた人々が、説明があるわけでもないのに知っているからです。
目を瞑る(あれだけ酔っ払って騒いでいた人たちも)姿の
尊さにいつも、胸があつくなります。
名前を呼ぶ、というのは、あの世とこの世をむすぶ手立てのように思うのです。
日常に、しょっちゅうあの世とこの世を行き来するのも大変だと思うので、
だから、お盆月があるのでしょう。
けれど、今年は例年のようなお盆はすごせません。
慰霊祭の前に、釜ヶ崎芸術大学 合唱部も三角公園の舞台のステージを
関係者はとても楽しみにしていたのですが、それもかないません。
そこで、ココルームの庭に会場をうつし、
(近隣の方、体調万全な方のご参加のみということになりますが)
終戦75年の節目に語りつぐこと、ということを考え、
(そんな短い時間でとうてい無理だとも思いつつも)
創作盆おどりに挑戦してみます。
オンラインも活用し、2020年の盆おどりをつくってみようと思います。
どうぞ、のぞきみるだけも。
詳細こちら
https://www.facebook.com/events/1638615482969917/
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クラウドファンディングももう終盤をむかえています。
ストレッチゴールまで、もうすこし。
ココルームは制度活用も補助金収入もなく、宿泊業・カフェ業を運営の基盤としているため
この一年、苦戦がつづきそうです。
そのため、上記のような企画制作や、活動の評価、そしてことばにしていくこと、などに注力し
みなさまに寄付をつのるかたちで、当面を生きのびていきたいと思っています。
お友達や興味関心持っていただけそうな方に 当法人の活動を
おしゃべりいただいたり、SNSなどで応援いただければさいわいです。
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暑さつづきますが、どうぞおげんきで。
よく眠り、よく笑い、ほがらかに。
写真は、昨日(8/3)釜芸 詩「それから」墓地のなかで、詩を作り、朗読しました。
会場の應典院の外壁にうつりこんだ、満月。