再会の日、風とおりぬけて
vol. 48 2020-07-19 0
2週間あまり、シャッターを閉めていましたが
なかでは、消毒や掃除、事務作業に、スタッフたちはいつもどおり
働いていました。
今日はおもてのシャッターを開けると、商店街と庭のあいだを
一直線に風が通り抜けていきました。
商店街の昭和歌謡が、室内まではいりこんできますが
それも、ちょっとなつかしい。
庭には、青空にはえる花。
釜ヶ崎芸術大学の二期生のおじさんが、封筒に「祝再開」としたため
「クラウドファンディングに!給付金もらったからね」と届けてくれました。
77歳のおじいさんが、クラウドファンディングということばをスラスラ言えるのは、
6年前クライドファンディングのおかげで「ヨコハマトリエンナーレ2014」へ行き
創作狂言を発表したのを覚えていたからでしょう。
最近は、「ディサービス週三回行って、ヘルパーさん週二回、看護師さん週一回来るから、忙しいのよ」と近況報告して笑います。
それほど、お客さんも多くないので、スタッフのKさんが
物置からごそごそ、絵の具をだしてきて、ハンモックの木枠を塗り直しはじめました。
わたしも、パソコンの手をとめていっしょに。
剥げているところを塗り直し、夕食の時間になりました。
明日も晴れていれば、つづきを塗っていきます。
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感染防止につとめ、かかわりあいを大切に、
あたりまえの日常があたりまえでないことを知ったからこそ
再会を、こころから、尊びます。
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ストレットゴールにも、半分たどりつきました。
ほんとうにありがとうございます。
まだまだ運営状況は不透明で、ご寄付が頼みとなっています。
食品や米、バザーの品物(服や雑貨)もありがたいので、どうぞよろしくおねがいします。
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季節の変わり目、御身おいといください。
上田假奈代