ひらめき。好奇心とちょっとの勇気と。
vol. 29 2020-05-27 0
コロナで全てを失い、釜ヶ崎に流れ着いた人たち。
新型コロナ・住まいとくらし緊急プロジェクトosakaから、紹介されて
ココルームに泊まっている2人連れの方がいらっしゃる。
これまでのお話をきいたり、いっしょにラジオ体操をしたり、
もしお暇なら、と声をかけたら、熱心に庭の雑草取りなどをしてくれた。
そうしたことを、FBなどで書いていたら
京都の見知らぬ人から電話があった。
要約するとこんな感じ。
「築100年の町家を民泊や喫茶店にしているのだけど、
もう民泊はお客さんがこないし、下宿に変えていってるんだけど
まだ部屋が余っていて、
それに、あちこち、修理などもしないといけないのだけど、
でも、お商売として人を雇えるような状況でもなくて、、、
困っている方に、このお部屋を活用してもらいながら
どうにか自立ができるようには、どうしたらいいかわかんないけど
どうだろうか」
ひらめき、ということばがぴったりだ。
会ったこともない、行ったこともないその方の町家へ
まずは行ってみるしかない。
さいわい、解除もはじまりつつある。
自粛疲れしている娘(10歳)に、その町家ハウスのサイトを見せると
久しぶりに声がはずむ。「行ってみたい!泊まりたい!」
昨日、娘の気分転換をかねて、泊まりにいかせてもらうことになった。
糺の森を散策してみる。
中庭には、猫がいて、うさぎがいて、雑然としておもしろい。
そして、今日、ココルームに滞在されているお二人にも来てもらうことにした。
出町柳駅から、鴨川ぞいにすこし北へ。
お二人は、懐かしい感じがすると言って、魅力を感じているようだ。
オーナーとも話をして
お二人の生活を、まずは大阪で整えつつあるので、それはそれで整え、
落ち着いたら、通ってみよう、ということになった。
ココルームに戻ったお二人は
「夢のようです」とおっしゃった。
それぞれ、別々の人生を生きているなかで、ひらめく。
そして、好奇心が後押しする。
ちょっとの勇気が、変えてゆく。
+
また今日の夕方、電話があって、
40歳代の男性、コロナで仕事を失い困窮状態のようだ。
その足できてもらい、恩送りチケットで夕ご飯を食べてもらう。
翌朝、相談窓口につなぐ。
あちこちで、いま困っている人たちがいることを
この社会は、うけとめていけるだろうか。
ひらめくだろうか。
写真は一千年以上つづく糺の森