カメルーンの子どもたち(教育事情#1)
vol. 25 2017-07-17 0
こんにちは!スタッフの山崎です。機材チェックが進んだり、現地の子どもたちとの交流について具体的なプログラムを詰めたり、準備が進んでいます!応援の声も頂いています。本当にありがとうございます!
さて、代表桜木はもうすぐカメルーン。前回の記事で、準備を進めるときに調べた「カメルーンの基本のき」をご紹介しました。ここでは、また教育事情について見ておきたいと思います。
カメルーンの教育制度は日本ともウガンダとも同じ小・中・高・大の段階があるのは同じですが、やはり長さが違います。まず、小学校は6年間で皆同じですが。前期中等教育(中学校)が4年間、後期中等教育(高校)が3年間、そして大学は3年間という6・4・3・3制です。
小学校は、6〜11歳が対象の義務教育です。3学期制で、1学期が始まるのは9月の第1週から。ちなみに、9月までに満6歳になると、同じ年の9月には小学校1年生になります。だから、例えば今日、お誕生日で6歳になる子どもがいたら、今度の9月から1年生なんですね!日本の1-3月生まれの子どもたちがその年の4月に入学するのと同じですが、開始月が違うだけで、なんだかちょっと不思議な感覚があるのはなぜでしょう??4月開始時期に慣れているからでしょうか。。??
さて、教育の特徴は何と言っても言語。前回の記事にもありましたが、カメルーンは英語とフランス語の両方を使います。そして、両方を「公用語」としているアフリカで唯一の国です。パスポートも、新聞も、フランス語と英語が併記されているんですよ!(でも、新聞記事は全部両方で訳されているのではなくて、フランス語だけで書かれた記事と英語だけで書かれた記事が混在していることも)。
こちらはカメルーンの首都ヤウンデから、南に50km 進んだンバルマイヨという地域のある小学校にあった黒板です。ここは、公用語としては主にフランス語。でも、英語も表記されていますね。
両方の言語が一つの国の中で使われているのは、やはり植民地時代の影響。フランスの影響下にあった地域にはフランスの教育システムが、イギリス影響下ではイギリスの教育システムが採用され、今も残っています。そのため、授業で使う言葉は、フランス語も英語もあるのです。
ただ、フランス語圏、英語圏はかなりはっきり分かれています。でも最近は、カメルーンのフランス語圏でも英語教育を重視する考えが増えてきているそうです。この黒板も、それを表しているのかもしれません。
教育をどんな言葉で学ぶか、という話し合いはどこにでもあるのですね。
参考URL: http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/07af...
写真:山崎