応援コメントをいただきました!<第七弾>
vol. 18 2022-08-26 0
こんにちは、シネマ・チュプキ・タバタの宮城です。
クラウドファンディングのご支援、応援、そしてこの記事に興味を持って来てくださった方、
ありがとうございます。
クラウドファンディング57日目、現在597名の方にご支援をいただき、
集まった金額が、7,410,630円にもなりました!
心より、お礼申し上げます。
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今日は、4名の監督からの応援コメントを紹介します!
(あれ、第六弾は?と思われた方、8/12投稿のvol.14が六弾になります。タイトルに記載漏れました!https://motion-gallery.net/projects/chupki/updates... 岩浪好和さん、伊藤智彦さん、和田浩章さんです)
まずはじめは。。。
★『梅切らぬバカ』監督の、和島香太郎(わじまこうたろう)さんです。
『梅切らぬバカ』は、都会の古民家で寄り添って暮らす母親と自閉症を抱える息子の物語。お互い歳を重ね、息子が50回目の誕生日を迎えた時に母はふと気づく。「このまま共倒れになっちゃうのかね?」。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、親子の絆と深い愛を描き、あたたかな感動をもたらす作品です。
同じく自閉症のお子さんがいらっしゃる方や、発達障害のあるお子さんと暮らすご家族の方から、「感動しました」、「自分たちのことのようです」、とたくさんのお声をいただきました。そして映画と同様に、自分が年老いたら、亡くなった後は、とお子さんを案じるお声も。だからこそ、この心配に目を向けること、地域の中で共に生きていくことの大切だをこの映画が教えてくれます。ご近所との不和、偏見。ドキュメンタリー映画では映せなかった経験から生まれた、物語が伝えてくれる真実です。
それでは和島監督からいただいた、応援コメントです。
ありがとうございます!
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チュプキでの上映が終わると、お客さんが気さくに声をかけてくれます。ありがたいことにパンフレットが売れます。そこに下手なサインをしても「気にすんな」という顔で受け止めてくれます。チュプキで映画を観ると度量が広くなるのでしょうか。しみじみする私を見て、代表の平塚さんもほくそ笑んでいます。日本中がチュプキのようだったらいいですね。常時、日本語字幕付きと音声ガイドありの上映が行われていて、目の不自由な人も、耳の不自由な人も訪れる、心意気の塊のような場所です。
『梅切らぬバカ』は自閉症の方の日常を描いた映画ですが、実際の当事者とそのご家族は、映画館に対して敷居の高さを感じています。従来の鑑賞マナーが、障害のある方を遠ざけることもあるのです。「観たいけど我慢する」といった声はSNSなどを通して伝わっていたため、後ろめたい思いがありました。そんな時にチュプキのスタッフの皆さんが考えてくれました。何曜日のどの時間帯に、どのような形で上映すれば、当事者の方々は来場しやすいだろうかと。お客さんの気持ちだけではなく、作り手の思いにも寄り添ってくれている…。それが心強かったのです。しみじみとこの文章を書いていますが、どうまとめたらいいものか。チュプキはチュプキのままでいてくれるものと信じています。これからチュプキと出会う方々のために、どうか応援をお願いします。
映画監督 和島香太郎監督
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お二人目は・・・
★『ひめゆり』監督の、柴田昌平さんです。
昨年は『陶王子 2万年の旅』、そして今年『ひめゆり』を上映しました。
「陶王子」を観にこられた、ご高齢の耳の不自由なお客様が、「ひめゆり」をチュプキでも上映してほしいと仰ってくださって、上映に繋がりました。「ひめゆり」は沖縄戦で従軍したひめゆり学徒隊生存者の証言を13年かけて記録したドキュメンタリーです。公開から16年経ちますが、毎年6月に東中野ポレポレさんで上映が行われ、お客様は毎年ずっと通ってご覧になり、パンフレットを何度も読み込み、証言をほとんど覚えているほど。字幕つき上映の日に都合が合わない日でも観に行ったそうです。聞こえにくくなっても字幕よりも、その人の声で聞きたい、映画の大切な要素でもある音楽も聞きたい。というご希望があり、チュプキでは映画の音を増幅させて、イヤホンで聞けるように調整しています。
本作のテレビでの放送、DVD化はありません。映画だから話せたこと、伝えられること。貴重な記録を伝え続けていく、映画館には大切な役割もあることをずっしりと受け止めました。
柴田監督よりいただいた、応援コメントです。
ありがとうございます。
なお、柴田監督の新作『百姓の百の声』が今年11月公開予定。全国行脚、上映を通して地域の人と農家が 語り合う交流会を実現するため、クラウドファンディングを行なっています。こちらもぜひ応援してください!
https://motion-gallery.net/projects/100sho
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「ようやく柴田監督の声が聞けた」
僕の映画をすべて観てくださっている耳の不自由なお客さまが
シネマ・チュプキ・タバタでの上映後に言いました。
映画の音声はもちろん、舞台挨拶も、ユニバーサルに届けてくれたからこそでした。
映画鑑賞、そしてその後の語り合いの時間。
チュプキの森にはいつもやわらかい風が吹きます。
僕たち、みんなの支援によって、これからも、いつまでも!
ドキュメンタリー映画監督
柴田昌平
写真のキャプション 右から二番目が柴田監督です。
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三人目は・・・・
★『フタリノセカイ』監督の、飯塚花笑(いいづか かしょう)さんです。
本作は、結婚もできない、子どももできない、ユイとトランスジェンダーの真也の二人の愛の10年の物語。飯塚監督自身真也と同じ、女性の体で生まれ、性自認が男性のトランスジェンダーです。
映画が見せてくれる多様な性、多様な生き方。
性別の変更をするためには手術をしなければならないなどの厳しい条件が課せられています。https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_kazi...
ひとりひとり異なる、望む形、アイデンティティで生きる。
自分らしく生き、大切にしあうフタリノセカイから問いかけられるものは、これからの私たちのセカイ。
舞台挨拶のレポートをnoteにアップしているので、ぜひお読みください。
https://note.com/cinema_chupki/n/nbd6d7c9b1454
それでは飯塚監督からいただいた、応援コメントです。
ありがとうございます!
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「障害」ってなんだろう?と思う。数年前までトランスジェンダーである私も“性同一性障害”という名称で自らのアイデンティティを説明していた。私はこう思う。「障害」とはマイノリティがマジョリティに合わせた生活をしようとしたときに、そこに「障害」が発生するのであって、私たちには私たちの標準があるのだと。このマジョリティ目線で勝手に作られた「障害」というやつをとっぱらって、誰しもが「違い」を認め合いながら集る場所。それがシネマチュプキという映画館だ。この劇場があるから違った文化を持つ人たちに映画を届けることができる。「違い」を乗り越えることができる。私は心からこの劇場を応援しています。
映画監督 飯塚花笑
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四人目は。。。
★『風は生きよという』『道草』監督の 宍戸大裕(ししど だいすけ)さんです。
ドキュメンタリー映画「風は生きよという」、そして「道草」を何度かアンコール上映しました。「道草」は重度知的障害者の自立生活(介護者付きのひとり暮らし)を追ったドキュメンタリーです。「重度」とされる人の多くは入所施設や病院、親元で暮しているのが実情ですが、2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大され、ひとり暮らしが出来る可能性は大きく広がりました。街で、誰もがともにあるために。あたらしい暮らしをはじめている人たちと、ご家族、介護者たちにカメラを向けます。
チュプキで上映した際、ある日出演者の介護者がチュプキに来られました。本人がまだ映画を観ておらず、チュプキで観られるだろうかと下見にいらしたのです。その際、チュプキが「どなたでもどうぞ」と言っても、
映画を観たくても劇場の環境が合わず観られない、周りを気遣い観に行けない人がいることを知りました。それから調べ、感覚過敏の人も観られるよう、音量や照明を調整する「センサリー・フレンドリー上映」という方法を知り、不定期ながら、当館でも「フレンドリー上映」と呼んで実施しています。ロビーとシアターの出入り自由、声が出てもOK、動いてもOK。実際にこの環境だから観にきた、という方は少なかったですが、そもそも映画館に足を運ぶことを諦めている人も多く、情報が届きにくい。こうした上映があるよ、と続けていくことが大切だなと感じます。
それでは、宍戸監督からいただいたコメントです。
ありがとうございます!
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おおきな音やつよい光が苦手で、映画館に入れないひとがいます。でも、シネマチュプキはそんなひとたちにも映画を届けようとしてくれるのです。上映中、声を出してもよいし動いてもよい、出入りは自由!映画館のあり方すらも自在に変えてしまうしなやかさ。ひだまりのようなこの場所の心地よさの理由は、こんなところにもあるようです。
過酷な時代はやってくる。生きのびなければならないわたしたちのアジール、かけがえのない砦。シネマチュプキの新たな試みを、こころから応援しています。
映像作家 宍戸大裕
以上、応援コメントのご紹介でした!
沢山の方の応援、ご支援をいただいているクラウドファンディング。
終了まで残り1週間をきりました!
応援のあとおしを糧に、ストレッチゴールに向けて終了までどうぞよろしくお願い致します。
お読みいただきありがとうございました。
宮城
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CINEMA Chupki TABATA
シネマ・チュプキ・タバタ
東京都北区東田端2-8-4
TEL・FAX 03-6240-8480(水曜休)
https://chupki.jpn.org