ブロークンの景色
vol. 2 2016-10-22 0
作品を制作していて、ふと気がつくと時刻がam5:00を指していたので、
自転車で築地市場まで行ってみることにしました。
この展覧会のタイトルは「ブロークン・トーキョー」ですが、築地市場もちょうど「ブロークン」の時期を迎えている場所のひとつ。
建物の老朽化が深刻視されていること、豊洲への移転が問題になっていることは知っていたので、この目で確認してこようと思い、足を運びました。
こちらが築地市場の正門です。この日は休市日だったので静かですが、外国人観光客の方々がちらほら歩いていました。
古い建物って、写真に収めると絵になるんですよね。
傷や汚れ、年月の証がうつくしいのですが…。
場内には診療所がありました。
こういった看板を見ると物語を感じてしまいますね…。
年季を感じる壁のテクスチャーが好きです。
ざらざらした床。無骨な鉄の骨組み。
歴史を感じます。
場内にはお寿司屋さんなどの飲食店が多数あり、昔からの築地市場での暮らしを感じます。
新鮮なマグロ。
板前さんとのお話は、やはり豊洲移転問題について。
謎のめずらしいシャケ…。
正門を出て左手側を道なりに歩いていきます。
青果門があり、その向こうには汐留の電通ビルも見えます。
浜離宮の正門へとつづく石橋の横を通り抜けると…、
高速道路を手前に、中銀カプセルタワーが見えてきました。
やはりこの奇妙な立ち姿は目を引きますね。
中銀カプセルタワー到着です。
ここ銀座、築地のエリアは、やはり新しい景観の街ではありません。
築地市場か現在の場所に開設されたのは1935年。もう80年も経つんですね。人が生まれ、そして亡くなるのと同じくらいの年月です。
これからの東京は、どのような景観になってゆくのでしょうか。
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そんなことを考えながら、
皆様にお会いできることを楽しみに、作品の制作をつづけています。