妄想は表現の糧となる大切な肥料
vol. 7 2026-02-16 0
2週目に入りました! 達成率が2割を少し超えたところです。まだまだ頑張らないといけません!
今日は、リターン品の「バタ丼」キーホルダーを作成してくれた東儀悟史さん(1993年、彫刻科卒業)から、制作過程の画像と、大浦食堂の思い出を綴った長文のコメントをいただいたので、転載いたします!
ミスター大浦と芸大時代の風景
僕が芸大にいた頃、制作の合間に立ち寄る憩いの場であった「大浦食堂」には、僕の周りからは「ミスター大浦」と呼ばれ、芸大に対する並々ならぬ愛と驚異的な記憶力を持つマスターがいました。
今でも鮮明に覚えているのは、ある友人の結婚式での出来事です。誰の結婚式だったかはもう覚えていないのですが、このエピソードだけは強烈に記憶に残っています。30名ほどの参列者がいる中、現れたミスター大浦は一瞥しただけで「この中に二人だけ芸大の人じゃないね」と指摘しました。実際にその二人だけが学外者であり、一瞬で芸大の人間かどうかを完璧に見抜くその眼力に、僕はマスターの底知れない凄さを感じずにはいられませんでした。
また、ある日の午後バタドンを食べながらサッカー部の連中と談笑していた際には、マスターが寄ってきて「昨日の試合、惜しかったね」と声をかけてくれました。インターネットもない時代に、なぜそんなレアな情報まで知っているのかは謎でしたが、部活の結果まで把握しているその姿には、強烈な“芸大愛”が溢れていました。
僕は密かに「大浦食堂の地下には日本最高峰のスーパーコンピューターが隠されており、裏で芸大をイヤ日本を動かしているのはミスター大浦なのだ」と本気で妄想していました(アーティストにとって妄想は表現の糧となる大切な肥料なので許してくださいね)。そう思わせるほどにミスターの存在感は圧倒的だったのです。この書籍によりミスター大浦の類まれなる〝芸大愛〟が鮮烈な記憶として留まり、未来の芸大の歴史へと語り継がれていくことを願ってやみません。
東儀悟史
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