働く=真剣に遊ぶこと by 国崎泰司
vol. 23 2015-11-28 0
「いま東京で ”働くとは何か” を考える本」取材18/100
野菜にまつわる仕事を生み出すSunshine Grownの国崎泰司さんのインタビューです。みどり荘メンバーで、みどり荘火曜日のランチ会のケータリングも手がけてくれていました!
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仕事と遊びの境界線はほとんどない。八百屋を始めたのも数年来の仲間と一緒に、なかば「ノリ」で。飲食業界で経験を積み、食に関わる仕事をしてきた中で、肉でも魚でもなく、これからは野菜を抑えた方がいいんじゃないかという直感があった。国崎さんは、野菜を軸に、野菜に何かを掛け合わせて仕事をつくっている。今は、八百屋、野菜を使ったケータリング、飲食店の経営、プロダクトの開発が4つの柱。
前職の飲食チェーンではマネージャー職も務めたけれど、5年前の起業当時はアルバイト生活で、家賃も払えないような生活が続いた。なんでもそこそこにできる器用な自分。誰かの下で働いていた会社員時代、自分でつくった仕事じゃないからこれぐらいでいいだろうと言い訳しながら働く自分がいた。仲間と起業してからは、器用でプライドの高い自分は粉々になった。家賃も払えなかったけど、それでも自分でやろうと決めたことをやるのは楽しかった。
面白い人たちとのひとつひとつの出会い。そこから仕事が生まれて、八百屋からケータリングや飲食業へと繋がっていった。今では青山に店を持つほどに。起業当時には想像もしなかったことだ。「自分たちは誰よりも野菜を面白く扱う人でありたい。」というのが彼のこだわり。ごまんと八百屋がある中で、それが生き残る道だと考えている。そう聞くとストイックなようだけど、彼が手がけてきた仕事を見てみると、彼の言葉にあるように仕事=遊びで、仕事を真剣に遊び切ること、誰よりもその仕事を面白がることが、そのまま彼の強みになっているようだ。