WORK=LIKE PLAYING TEAM SPORTS by Bruce
vol. 11 2015-10-29 0
いま東京で ”働くとは何か” を考える本」取材10/100
JKD Collectiveを率いるブルース・イケダさんにインタービューをしました。
WORK-LIKE PLAYING TEAM SPORTS
JKD Collectiveは新しい時代の映像コンテンツと、音楽を作るクリエイティブスタジオ。ただし、社員はブルースさん1名。プロジェクト毎に適任クリエイターをスタッフィングし、チーム一丸となって仕事を全うし、プロジェクトが終了するとチームが解散されるという、まさにリアルOceans11のような仕事の仕方だ。これは、大手に独占されがちな日本の広告市場における経営リスクを最小限にするというビジネス的側面もあるが、所属とか専属という概念を飛び越えた新しい時代の流れ、今のワークスタイルに対応した結果だという。
大学卒業後、ザ日本の広告会社で営業として働いたのち、ポートランド発のインデペンデント・クリエイティブ・エージェンシー「Widen+Kennedy」が制作していたTVCMに吹きとばされ、W+K Tokyoの門を叩く。仕事も遊びも隔てなく全力投球する彼らの仕事スタイルとアウトプットに刺激を受けながら、自らも当時のボスJohn C. Jayと、「W+K Tokyo Lab」という音楽映像レーベルを立ち上げ、多くの才能を発掘していった。現在のJKDはその進化形。
独立して3年。会社員時代をプールでの遊泳に例えると、独立してからは、足のつかない海にバシャンと飛び込んで、溺れないように潮目を読みながら泳いでいるような状況だという。何よりよかったことは、プールで泳いでいた時には限られていた視界が、海に飛び込んで一気に無限大になったこと。会社に所属している頃は、ついつい社内に意識が向きがちだが、今は常にクライアントやクリエイターなど、外に感覚が向いている。
ブルースさんの目指すところはクリエイティブの力で人々を感動させること。働くことは、チームスポーツをしているようなゲームのようなもので、チーム一丸となってやり遂げる過程がたまらなく面白いという。そのパワーでこれからもクリエイティブなものを世に出して人の心をさらっていくに違いない。