ニョニャ・クバヤ職人、Kenny Loh ケニー・ローさん
vol. 3 2022-07-16 0
特典の一つ、「ミニチュア・クバヤ飾り」を制作してくれるニョニャ・クバヤおよびビーズサンダル職人のケニー・ローさんについてご紹介します。
近年、日本でも紹介される機会が増えてきた色彩豊かな「プラナカン文化」
マレーシアやシンガポールで注目を集める「プラナカン」は、異国からやってきた男性と地元の女性が結婚し、生まれた混血の子孫によって育まれた、多様な国の文化を受け継いだコミュニティです。なかでも、「華人系プラナカン(Peranakan Cina)」の男性はババ、女性はニョニャと呼ばれ、中国、マレー、西洋の文化が融合された優美な文化を築きました。
ニョニャ・クバヤ
ニョニャの女性を美しく飾る上衣、ニョニャ・クバヤは、前開きの腰丈ブラウスで体に添うタイトなスタイル。縁起の良いモチーフなど、カラフルな刺繍が施されています。
ご自身もババ・ニョニャの家庭に生まれた、ババのケニー・ローさんは、今、もっとも注目を集めているニョニャ・クバヤ職人さんです。ケニーさんのクバヤは特に刺繍が美しく、宝石を身にまとっているようです。最新のプロジェクトは、マレーシアの航空会社 Fireflyとのコラボ・プロジェクト。Fireflyの女性客室乗務員(CA)向けのクバヤとバティック・パンツをデザインしました。このプロジェクトでは、CAさんの仕事柄、動きやすさを考慮して、伝統的なバティック布のタイトな巻きスカートをパンツスタイルにデザインするなど、新しい試みもしています。
写真提供Photo courtesy of Kenny Loh Couture.
「ニョニャ・クバヤには、すでに国際的な舞台に持っていけるだけの素晴らしさがある。現代の生活スタイルに合わせて変化させていくことも大事だ」と熱い想いを持って、伝統技術を未来に向けて継承するケニー・ローさんです。
ケニーさんによるミニチュア・クバヤの飾りは、現在、特別に日本を象徴するモチーフの刺繍を考案中です!
ケニー・ローさんは、7月31日(日)13時より開催の「WAUマレーシア文化フェス」にもゲストとしてご登場いただきます!このフェスは、YouTubeにて無料配信です。お楽しみに!
WAU no. 26 《プラナカン特集号》にて、ケニー・ローさんのビーズサンダルをご紹介しました。
https://hatimalaysia.com/3492