【応援メッセージ】おがわてつしさん 写真家
vol. 33 2019-02-17 0
震災前から東京に出てきていた私は、実は震災後、地元福島の友達とほとんど連絡をとっていなかった。
私と小川くんの母校を久々に目にしたのは、「周囲に比べても放射線量の高いホットスポットで、生徒が校庭に出て活動ができない」というニュースでだった。
そこに子どもを連れて帰れはしない。と絶望している私と、そこで子育てを続ける彼ら。
どこを接点として話せばいいのか戸惑っていたし、私も自分の身近な暮らしの情報を得るのに手一杯だった。
そんな折、避難ではなく、たまたまご主人の転勤で東京に越してきたという同級生と落ち合った時、小川くんが今、カメラマンとして福島の子どもたちと、その子たちの宝物を写真に収めている活動について、知った。
私はすぐさま小川くんに連絡を取り、取り組みについて聞き、彼の写真展を勤め先のカフェで開いた。
彼の活動は、福島と東京を繫ぐ役割を果たしていて、東京にいながらでも福島のことを知ることができる、出来ることはあると私に示し、そして支えてもくれた。
彼が学生時代から撮っていた福島市渡利地区の子どもたち、その数年後、子どもたちが外で遊ぶ写真は、消えていた。
それでも、彼の写真は優しい。
ふるさとの惨劇を見つめながら、それでも希望を捨てていない優しさと、「福島を忘れないでくれ」と告げた友人の言葉を胸にした、強さと覚悟があった。
大人しくて控えめな少年だったてっちゃんが、写真を通して、福島のリアルを優しくも確たる信念で届ける活動を、これからも、支えたいと思う。
てっちゃん、応援メッセージ、どうもありがとう。
はちみつ會の保養活動も、一緒に続けていきたいね。
【相原(吉崎)あや】
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子どもたちの未来は子どもたちのものです。その未来を守るために、僕たち大人は今何ができるのでしょうか?「もやい展」が、より多くの人に、その問いに改めて対峙するきっかけを作ってれることを期待しています。
おがわてつし
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「もやい」それは、荒縄の強固な結び。3.11から8年、福島原発事故と向き合ってきたアーチスト達の個々の表現が金沢21世紀美術館で結ばれます。絵画、彫刻、写真、生花、造形、詩歌……福島の現実と命の輝きがあなたを包みます。
引き続き、シェア・ご支援のほどよろしくお願い致します!
https://motion-gallery.net/projects/2019moyai_kanazawa
★もやい展スケジュール★
場所:金沢21世紀美術館 ギャラリーA(石川県金沢市広坂)https://www.kanazawa21.jp/
日時:2019年3月5日(火)〜10日(日)
5−7日/10時~18時 8−9日/10時〜20時 10日/10時〜17時
入場料:100円(各種免除規定あり)