【応援メッセージ】 中村 奈保子さん(みんなデータサイト事務局)
vol. 10 2019-01-17 0
【応援メッセージ】 中村 奈保子さん(みんなデータサイト事務局)
「みんなのデータサイト」東京電力福島第一発電所事故により、放射性物質で汚染した土壌を市民の手で計測、地図上に分かりやすくプロットするという市民参加型のプロジェクトを実施。2014年からは、17都県で「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」をのべ4,000人のボランティアとともに2年半かけて実施、3,400ヶ所以上の採取測定。 市民の立場で科学的データをわかりやすくまとめて公開していることを評価され、日隅一雄・情報流通促進賞 2017 大賞を受賞
「みんなのデータサイト」が十一月に発行した本「図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集」が自費出版では異例の一万部超えを目指す勢いで売れていると東京新聞で紹介されるたのは最近の話http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/886?fbc...
出荷作業に追われる忙しい中、みんなのデータサイト事務局の中村さんより応援メッセージを頂きました。
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もやい展の開催を心から応援します!
みんなのデータサイト事務局 中村奈保子
主催者の中筋さんとは「みんなのデータサイト」がこのたび出版した『図説 17都県 放射能測定マップ+読み解き集』の「はじめに」に中筋さんのエッセイと写真を掲載させていただいたのがご縁
「廃棄物—フレコンバッグに入ったものは」というタイトルのそのエッセイは、初めて聞いた時から私の心の深いところに刺さったままでフレコンバックに入った物が脈々と受け継がれてきた人々の営みにとって、どれだけ掛け替えのないものだったのか考えさせられました。私たちの本は、放射能の「測定データ」を扱っています。でも、そのデータは、30を超える測定室のメンバーや、のべ4000人のボランティアが「子どもたちの未来のため」「自然を、大地を汚されたことへの怒り・悲しみ」を持ち、測定し活動してきたもの、だから決して冷たいデータだけの本にだけはしたくなかった。
表現するのに「汚染」や「廃棄物」という言葉が適しているのか…でも使わないと説明のできないことがある。いろいろ悩んでいた時に、以前耳にした「廃棄物—フレコンバッグに入ったものは」から始まる言葉が蘇り、どうしてもこの本に必要なものと思って、中筋さんに写真とエッセイの掲載をお願いした次第です。おかげさまで、マップ集は好評で、読んだ人からは「はじめに」を読んで涙が溢れたという感想もいただいています。
もやい展では、たくさんの作家さんたちが 一人一人の方法で、福島と向き合い、芸術作品に表す物と思います。データとアート・・・一見、真逆のアプローチに思えるものですが、福島を忘れないでほしいということ、命を守りたいという祈りの気持ちは共通するもので、中筋さんや、中筋さんを通じて出会った方々と「もやう」ことによって私は、とても勇気付けられ。そして今も力をもらっています
私は、きっとこの「もやい展」は、歴史に残るものになるのだろうと思って、このクラウドファンディングに参加しました。
皆さんも、ご一緒に「もやい」ましょう☆
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「もやい」それは、荒縄の強固な結び。3.11から8年、福島原発事故と向き合ってきたアーチスト達の個々の表現が金沢21世紀美術館で結ばれます。絵画、彫刻、写真、生花、造形、詩歌……福島の現実と命の輝きがあなたを包みます。
一人でも多くの方にこのブロジェクトを知っていただくためにも、引き続きのご支援・そして周りの方への拡散を、何卒よろしくお願いいたします。
★もやい展スケジュール★
場所:金沢21世紀美術館 ギャラリーA(石川県金沢市広坂)https://www.kanazawa21.jp/
日時:2019年3月5日(火)〜10日(日)
5−7日/10時~18時 8−9日/10時〜20時 10日/10時〜17時
入場料:100円(各種免除規定あり)