【応援メッセージ】千葉克裕さん(文教大学准教授)
vol. 4 2018-12-22 0
福島県郡山市出身
福島市内の私立短大の教員として在職中に、東日本大震災に見舞われる。
原発事故を受け、放射能汚染の健康被害への懸念から、一家3人で横浜市内へ避難を決意。
ご自身の生のご体験と思いをのせた強いメッセージを、さらにもやい展への期待の言葉を寄せてくださいました!
福島問題をアートという辺境で表現している我々の励みになるお言葉です。
千葉先生!ありがとうございます☆
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震災の翌年に福島市を離れて早6年半が過ぎようとしています。
家を建ててから1年半で震災にあい福島を離れるかどうかとても迷いましたが、中学1年の娘のことを考え決断しました。幸いにも新しい仕事を得て神奈川に来ることができましたので、多くの自主避難者の方に比べて恵まれている方だと思います。
しかし、こちらに来てからの都会の生活になれるまでは本当に大変でした。
特に娘は慣れぬ電車通学に疲れ、自宅前のバス停を寝過ごして何度も終点まで行ってしまっていました。家族全員が仕事や友達や生まれ育った故郷を失っても、娘の健康のためには仕方がないと飲み込んで生きてきました。
娘の同級生の親御さん達も、本当は子供達の健康が心配で仕方がないのにそこに留まるしかない人たちが大多数だと思います。離れた側は胸の奥にある種の罪悪感を抱え、双方とも現実から目を背けざるを得ないのが真実と思います。
政治もメディアも全く信頼できない現状の中にあって、福島を想いアートを通して訴えてくださる芸術家の皆さまには感謝の気持ちしかありません。
福島の今、あれから何も変わっていない現実の存在を静かに、無言で、しかし確固たる信念を表現しているメッセージの数々、一人でも多くの方に観て欲しいと願っています。
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「もやい」それは、荒縄の強固な結び。3.11から8年、福島原発事故と向き合ってきたアーチスト達の個々の表現が金沢21世紀美術館で結ばれます。絵画、彫刻、写真、生花、造形、詩歌……福島の現実と命の輝きがあなたを包みます。
引き続き、シェア・ご支援のほどよろしくお願い致します!
https://motion-gallery.net/projects/2019moyai_kanazawa
★もやい展スケジュール★
場所:金沢21世紀美術館 ギャラリーA(石川県金沢市広坂)https://www.kanazawa21.jp/
日時:2019年3月5日(火)〜10日(日)
5−7日/10時~18時 8−9日/10時〜20時 10日/10時〜17時
入場料:100円(各種免除規定あり)