関西弁の映画は難しい!? 本作の意義について
vol. 10 2026-02-27 0
監督からこんな話を聞きました。
「商業映画だと関西弁はなかなかできないから…」
なるほど、確かにパッと思い浮かぶ関西弁の映画は漫画原作であったり、企画の根幹に関西弁が深く結びついている作品が多いような印象です。
調べてみると、年間で劇場公開される邦画は400〜600本、そのうち「主人公が関西弁を話す映画」は10本程度と言われています。
関西弁の中でもコテコテから標準語に近い関西弁までグラデーションがあるので断定するのは難しいですが、
約2%しか関西弁の映画はないということです。
例えば、お笑いの世界では(言葉が難しいですが)関西弁であることの理由を我々はあえて追求しませんし、そういうものだと楽しむことができます。
標準語に対する関西弁のシェア率(?)も、50%かそれ以上はあるでしょう。
それが映画となると、そうはいかない…
地方が舞台の映画や、自分のルーツをたどる系の映画も増えている中、
話される言葉は依然として標準語が多いのです。
──そうか、商業映画では関西弁を使うにも
【 それなりの理由 】が必要なのかと、その難しさを痛感しました。
監督が関西弁を使った映画を撮る理由は、彼のルーツが関西にあるからということ以外に、
「商業で撮りにくいものを撮る」という動機もあるのだなと共感したのです。
だいぶ前のアップデート投稿でも述べた通り、この映画の脚本は元々標準語で書かれていました。
それを「関西弁にしようと思う」と監督から提案されたとき、書き手としてもちろん抵抗感がなかったわけではありません。
ただ、直後に主演3名の本読みリハに参加して、
「45分という語り尽くすには短い上映時間で、この3人の性格や関係性を伝えるためには、むしろ標準語でない方が効果的なのかも…」
と、この関西弁という方言の持つ温かいパワーに託してみようと思いました。
結果として、いい判断でした。
* * *
本プロジェクトのリターンには、関西弁になる前の脚本の特典があります。
どの台詞がどう変わっているか、ぜひ確認してみてください!
こっそり情報ですが、私と監督で企画した次なる新作も関西弁の短編映画なのです。
そちらも近いうちに皆さまにお届けできますので、どうぞお楽しみに!
『夜中のポップコーン』脚本・プロデューサー
谷 風作
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