★ヤン イクチュンさん(映画監督・俳優)から応援メッセージが届きました!
vol. 4 2018-05-20 0
■こんにちは。ヤン イクチュンです。少し前、日本に行ったとき、ヤン ヨンヒ監督に会いました。相変わらず少女のようで、笑顔が絶えない。そんな監督と『かぞくのくに』を撮り6年になります。あのときは作品に共感し、釜山(プサン)映画祭での上映(2012年10月)では号泣しました。
その前に『ディア・ピョンヤン』を観て、監督とお父さまの関係について少し理解できましたし、『愛しきソナ』を観ながら、監督の姪っ子ソナを通して、北朝鮮にいるお兄さん家族への思いなど考えさせられました。
『かぞくのくに』に出演しながら、監督といろいろな話をしました。今『スープとイデオロギー』を準備中と聞き、今度はお母さまの物語だそうです。
■今年は「済州島4.3抗争」70周年になります。監督のお母さまが「済州4.3」の目撃者だとうかがいました。
在日として生きてこられて、息子たちを北朝鮮に送ったそのときの気持ちや経緯について、この作品を通して、今現在の心境が、監督のカメラという視線を通して描かれるのが楽しみです。
■お父さまは亡くなられたとうかがっていますので、日本にいる家族は監督とお母さまだけです。お二人の愛情と心の傷が、『スープとイデオロギー』という作品として、観客の皆さんに届くよう願っています。
ぜひ、クラウドファンディングに関心をもっていただきたいですし、この作品が日本と韓国、全世界に届くよう応援してください。私ももちろん応援します。
2019年に公開される『スープとイデオロギー』を心から応援しながら、監督の健闘を祈ります。ありがとう。たくさん応援してください。(2018年5月)
【プロフィール】
ヤン イクチュン
1975年、韓国生まれ。映画監督・俳優。韓国出身。映画「息もできない」(2009年公開)で監督デビュー(監督・製作・脚本・編集・主演を手がける)。世界各国の国際映画祭などで25以上の賞に輝く。ヤン ヨンヒ監督の映画「かぞくのくに」(2012年公開)では、北朝鮮から日本にやってきた監視役として出演。2017年公開の映画「あゝ、荒野」(岸善幸監督、前篇・後篇)では、菅田将暉とのダブル主演で話題を呼んだ。