最終日です。
vol. 22 2021-06-30 0
プロジェクト掲載最終日。
みなさまからの多大なるご支援・ご協力のもと、
目標額に達し、あとは時が経つのを待つばかり。
掲載中は最後のアップデート投稿(一番の節目...!)をなぜか任させれました、サポート役の木股です。
お呼びでないことは百も承知の上で、仰せつかったからには書きたいと思います。
なにを書くかはいまだ定まらないままに、キーボードを叩いています。
野で遊ぶことの醍醐味や、猪ノ穴で味わえるであろう愉しみや喜びについては、
これまで杉山さんのアップデートで再三触れてきましたし、
杉山さんがどれほど山や川や海に精通した達人なのか(ご自身は謙遜し通していましたが)についてもこちらの投稿で触れました。
狩りの達人でもある杉山さんのプロジェクト内で、若輩者が狩りについて書くのは気が引けますが、狩猟については前回の投稿でも触れずにいたので、ちょっと書いてみようと思います。
狩猟をやっていなければ、おそらく杉山さんと出会うこともなかったはずですし、ましてや猪ノ穴プロジェクトに関わることもなかったでしょう。
その意味で、狩りという文化、その文化をこれまで成立させてきた自然という大きな土壌、そこに住まう獣たちにまずぼくは感謝をしたいです。
猪ノ穴も、その意を汲んだ場所になっていってくれたらいいなぁと勝手に思っています。
杉山さんや、杉山さんとつながっている方たちが集うのであれば、きっとそうなっていくでしょうね。
これから狩猟をやろうという意志を持っている方も、猪ノ穴に遊びに来ることがあるかもしれません。
こういう狩人もいるんだ、という多様性を知ってもらえたらうれしいので、少しだけ猪ノ穴サポート役の胸中を。
狩猟界の昨今(ぼくが経験値として知るのはここ数年の話ですが)と未来には閉塞感が漂っている気がします。
”狩猟”と聞いて、
『なんだかよく分からないけど鹿や猪が増えすぎて困っているんでしょ?』という漠然とした印象を抱く方も少なくないはず。
狩猟文化が担う有害駆除や個体数調整の側面。
その色が年々濃くなっているようで、
狩猟(というよりも捕獲)の合理化と効率化が進みます。
有害駆除においては、成獣の猪も生まれたばかりのウリ坊も同じ”1”です。
捕獲頭数”1”。
有害駆除の名目で活動中、母猿がくくり罠にかかり、止め刺しで鉄砲を構えると腕の中に抱えていた生まれたばかりの子猿を『逃げなさい』と言わんばかりに必死に木の茂みへ追いやろうとする場面に出くわしたことがあります。
2頭ともに引き金を引きました。捕獲頭数”2”。
それが正しい選択だったのかと、未だに思い出します。
そんなことで悩むのなら狩猟なんてやらなければいいというご意見は、まったくその通りだとも思います。
きっとそのときからぼくの中に生じた狩猟(有害駆除を含む)を覆う”薄黒い煙”を晴らしてくれたのは、杉山さんであり、杉山さんの狩りの精神でもあります。
つまりそれが何かといわれるといまだ十分に言葉で表せないでいますが、
大まかに言うなら、自分の”感覚”を大事にしていい、ということ。自由であること。
山に入る。風がどの方角から吹いて、どちらに抜ける。
山から漂ってくる匂い。耳に入ってくる音。肌で感じる鳥のざわめき。
少し前を歩く犬の挙動。目線。
五感でキャッチする自然の美しさと厳しさ。
野の中で自分が感知するものを信じること。そして、そう在れることの愉しさと喜び。
狩りという文化の深層と未来はそのあたりにある、とぼくは感じています。
当然、狩りでなくとも、野に身を置く遊びには全て通ずることだと思います。
同時に、これらことに思考を巡らせ、深めてくれる機会を与えてくれることも大きな魅力のひとつです。
書き終えてから気がつきました。
これから狩猟を始めようという方の参考にはまったくなっていない内容ですいません、、、
締まらない結ですが、猪ノ穴でみなさんにお会いできる日を楽しみにしています。
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掲載終了後から、猪ノ穴プロジェクトをご支援いただいたみなさまへの進捗状況の共有や配信をこちらのブログでしていくことになりました。
アップデートにも反映しますが、より詳細な情報の共有やコミュニケーションを取る場として活用していきますので、ぜひチェックをよろしくお願いいたします。