CATiCメンバーの連載:「CATiCに惹かれた理由」(まどか)
vol. 14 2016-01-11 0
この連載では、CATiCメンバーが交代で登場。
それぞれがそれぞれの想いを徒然なるままに綴ります。
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コンプレックスが原動力。
100人に自分の夢を話せ。
大切な人と一緒にいれる時間は短い。
初めまして。CATiC社会人メンバーのまどかです。
上に書いた言葉、実は2013年9月の一周年イベントで、初めてCATiCと出逢った時に残した"心に残った言葉"のメモです。
私がなぜCATiCに惹かれ活動しているのか、少しお話ししたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。
人前に出るのが嫌で、すぐに諦める性格
基本的に私は大人しい性格で、人前で発言するのがとても苦手です。小学校の時に「保健委員長をやって」と先生から言われた時は、人前に立って委員会をまとめるのが嫌すぎて、みんなの前で泣いてしまうほどでした。
そのため、よく足踏みをします。大学一年生の時に、「スタディツアー カンボジア」の文字を見かけて、行ってみたいなぁと思っていました。しかし、途上国とか怖い。海外に行った経験もない。英語も話せない。失敗したらどうしよう。諦める理由を探していて、両親からの「危なそうだからあんまり行ってほしくない」という言葉により、簡単に諦めてしまいました。
そんな私が友人の金原くんに誘われてCATiCの一周年イベントに参加しました(CATiCに出会わせてくれた彼には本当に感謝しています。その時の様子がこちら)。「映画を見たことがない」「夢は医者か教師か仕事」という子どもたちの映像を見て、カルチャーショックを受けました。
たまたま日本に生まれたというだけで、当たり前に映画を見ることができて、夢を描ける。それを叶えるのも自分の力次第。そんな環境にいるんだなということを、改めて気づかせてくれたのでした。
そして、また足踏み
でも、社会人だし。今すぐ何かやらなくてもいいかな。きっと私がいなくても私が支援しなくても活動できるだろう。この活動が本当に私のやりたいことなんだろうか。なんて二年ほど何もしないまま。CATiCのイベントにもあまり参加しなくなっていきました。
でもある時、知人が出演している講演会の映像をたまたま観て、その言葉に後押しされました。足踏みせず、今この瞬間いいな!と思ったことを全力でやってみよう。いいなと思った教来石さんを応援してみよう。とにかく動いてみよう。と、この活動に参加しました。
今まで生きてきた中で、ほんの少しの勇気が出せなかったせいで、できなかった"たくさんの後悔"が私の中にはあります。そんな自分の姿と、夢すら描けないカンボジアの子どもたちが重なったのでした。この子たちには、私みたいに後悔してほしくないな、もっと可能性を信じて欲しいなと思いました。
年末年始のツアーで上映を行った、リエンポン村小学校の創設者・隆太さんに、村の子どもたちの現状についてお話を伺ったときも、
「ちょっと背中を押せば踏み出せるのに、今は子どもたちを応援する存在がいないんです」
という言葉をいただきました。
カンボジアの子どもたちも、私が知人の言葉で動き出せたように、ほんの少しだけ背中を押す人や経験に出会えば、もっと広い世界を見れるんではないかなと。そして背中を押す力として、『たった二時間でいくつもの人生に出会える、映画の力』を信じてみたいなと。
上映ツアーで出逢った、キラキラした笑顔の裸足の男の子
先日まで年末年始のツアーにて、初めてカンボジアでの上映会に参加させていただきました。
私が出逢った子どもたちの中で映画を見て、一番いい表情をしていたのは…この子!多分10〜12歳くらいでしょうか。
(写真:年末年始のカンボジア上映ツアーにて、『ニルスのふしぎな旅』を観て笑う男の子@チャースモウ小学校)
自己紹介をすると、Madokaと綺麗な発音で話しかけてくれました(この名前、発音しにくいらしく、他の子からはMadakaとか、dakaとか、正しい名前で呼んでもらえないことが多かったのです)。そして、一緒に並んで映画を観ました。
この男の子、一時間半ずっと裸足で立ったまま、集中力を切らすことなく『ニルスのふしぎな旅』を観ていました(私は途中でバテて座ってしまいました)。時折見せる、キラキラした笑顔がとっても眩しい。
映画が終わるとすぐ午後の授業に行ってしまったようで、ほとんど話すことはできませんでした。でももし私が活動することで、この子がまた映画を観て笑ってくれたら、これほど嬉しいことはないなと。そして今度会ったら、映画の感想を言い合って、夢はなんですか?と聞いてみたいなと。
私が活動を続ける理由が一つ、増えました。
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クラウドファンディング終了まで、残り5日。現在の達成率は72%です。
ご支援くださった皆様、SNSなどで本プロジェクトを拡散してくださった皆様、本当にありがとうございます。皆様からのあたたかいメッセージに、励まされ奮い立たせられています。
どうかあと数日、お力をお貸しいただけますと幸いです。