応援メッセージ:河原一久さん(テレビディレクター、ライター)
vol. 10 2016-01-06 0
この連載では、CATiCをサポートしてくださっている素敵な方々からの応援メッセージを載せています!
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今回応援メッセージをくださったのは、河原一久さん。
河原さんは先月12/5に開催したイベント、
「1時間でわかる『スター・ウォーズ』!〜エピソード7公開直前!みんなでシリーズをおさらいしよう!~【ゲスト:河原一久様、司会:伊藤さとり様】」
にて、スター・ウォーズに関する熱くおもしろくとってもためになるお話をしてくださいました!
(写真:伊藤さとりさん(左)、河原一久さん(中央)、CATiCの小笠原(右))
以下、河原さんからのメッセージです。
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1978年に私が初めて「スター・ウォーズ」を観た時、電撃が走ったような衝撃を受けました。その後映像関係の仕事に就いたり、映画評論などを書くなど、今の私がしている仕事の方向性が決定づけられたのもこの映画を観てからのことでした。
良く知られている通り、日本で「スター・ウォーズ」が公開されたのは世界から1年遅れてからでした。そこには大規模公開するための映画館が空いていなかったなどの業界の事情がありましたが、そんなことなど知らない当時中学生だった私は一年も遅れて映画を観る羽目になった不幸を友人たちと呪ったものでした。
大人になった今、ちょうど私が「スター・ウォーズ」を観て夢見心地だった頃、カンボジアでは子供たちは映画を観るどころではなく、正に生き延びるために必死な状況だったことを知りました。
もちろん、中学生だった私に当時何かできたはずもなかったのですが、それでも「1年遅れの公開」という程度のことで世を呪っていたことは無知のなせる業です。
あれから37年が経過していますが、少なくとも私自身は無知ではなくなりました。それでも無力感は感じています。
縁あってCATiCの方々と知己を得たことで私はカンボジアをはじめとした多くの途上国の子供たちが映画を観ることすらできない環境にいまだにいることを知りました。
そしてCATiCが映画の持つ力を「映画を観ることで将来なりたい人間としての可能性を知ることができる」と捉え、「なんとか多くの子供たちに映画を観せてあげたい」と七転八倒していることも知りました。
20代、30代の若者たちが中心となって理想を追う姿を目の当たりにして私は襟を正す気持ちになりました。
私自身もまた、「映画によって将来の職業への指針を得た子ども」だったからです。
まずはカンボジアに、そして可能な限りそれを世界中に広げていきたいと考えるCATiCの活動に私は賛同し応援します。
でも私自身は前述したとおり無力の存在です。
できることや募金できる金額も限られています。私一人で何かが変わるものでもないです。
それでも「私ができる範囲のもの」は確実にあるわけで、理由をつけて「何もしない」よりは「できる範囲でも何かする」ことの方がいいことは自明の理です。
まずは私にできることをして、それからは少なくともそれなりの長さを生きてきた人間として何ができるのかを考えていきたいと思っています。
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■河原一久さんプロフィール
1965年生まれ。TVディレクター、ライター。
「スター・ウォーズ」シリーズの日本語字幕監修、「スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパン」(2008年、幕張メッセ)の監修・演出など、同作を間近で見てきた人物の一人。2003年、第2回日本映画エンジェル大賞受賞。
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クラウドファンディング、残り9日となりました。
ご支援くださった方、あたたかい応援メッセージをくださった方、FBやツイッターの記事をシェアしてくださった方、この場をお借りして、お礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
私たちがカンボジアの子どもたちに映画を届けられることは、夢の種まきができることは、皆様のおかげ、皆様のお力、あたたかいお言葉なしではできないことです。
残り9日、残り563,514円。
どうか、お力をお貸しください。