奇跡の鯨漁撮影
vol. 13 2019-06-11 0
長らくお待ちいただきありがとうございます。6月4日に鯨漁の撮影に成功しました。ファンディングを始めてから3年目、今回のロケだけでも50日目にしてついに実現しました。実は予定では、6月2日に現地を発つ予定でした。それでもなんとかベストを尽くそうと思い直し、ビザギリギリまで粘ることにしました。そして正に延長したその期間に鯨漁と遭遇することができました。
でも、タイトルのように今回の撮影を奇跡と呼んでいるのは、何も最後の最後で鯨漁を撮れたから、というわけではありません。
自分の乗っている舟で、ずっと追っかけている人物が一番銛を入れたからです。
十数艘もあるくじら舟、どれが鯨を撮るかわからない。運が悪いと、せっかく鯨が出ても、自分の舟は蚊帳の外になる可能性もあります。
そのためチャーター舟を出しておっかけるのですが、離れたところからの撮影だと迫力がない。そこでドローンの出番となるのだけれども、ドローンをいくら駆使しても勝てない映像があります。
それが、鯨を獲っている船内からの映像です。その迫力はあえて説明する必要もないでしょう。しかしいったん舟に乗り込めば、もう身動きがとれなくなります。もう他の舟に移れないし、鯨漁の現場が遠くても移動ができない。撮影成功の可能性はぐっと小さくなります。
今回、迷いに迷いましたが、最後はドローンではなく、船内の映像に賭けました。そしてそれが見事にはまり、しかも自分が獲ってほしい男が獲ってくれた。
ドラマはそれだけではないのですが、映画の内容にかかわるので、今回はここまでにしておきます。
写真は暴れる鯨の勢いを止めるべく「鼻切り」を行うくじらびと。