たくさんの人たちと一緒に作ってる。協働で作り時間を共に過ごすということ。
vol. 9 2019-10-31 0
たくさんの人たちと一緒に作ってる。そして学んでいる。
この本をまとめていて、ここ三年間くらいの作品制作を振り返っているのですが、つくづく、そんなことが見えてきます。
上の写真は、Taraの上から。一緒に船の上で過ごしたみんなを。
この船の上で、白い鯨との出会いをしました。
偶然見かけた鯨の亡くなった身体が、私の意識に入り込み、私を精神の遥かなる冒険に旅立たせました。
八百万の神さまや、魑魅魍魎と呼ばれる自然界のゴーストが、私という身体を肉体にして、動き回っているかのようです。
私もまたその憑依を楽しみ、それらの視点を学び、たくさんの人を巻き込みながら、楽しんできたのです。
©Tara Expeditions_Expédition Tara Oceans
この船の日々が、経験が、学びになって
大いなる海と進化の話をする、私とフローラ。
そして瀬戸内海の粟島に出会い、ここで鯨シリーズを作ったのです。
瀬戸内国際芸術祭で作品を共同制作し、駆け抜けてくれたワルリ三兄弟(マユール、トゥシャール、ビカス)。洞窟は彼らが中心となって作りました。5ヶ月間も、島で頑張り抜きました。洞窟内の壁画はワルリ族と参加者の、創造と忍耐の証です!
みんなでしなければ出来なかったことだらけです。
一人一人得意なことが違うし、ペースも違うし、もちろん考え方も違う。
もちろん大変なことも数々、ですが、(笑)
でも協働で作ることの豊かさというのを私は確かに感じていました。
なぜなら一人一人が違うから。
違う個性が集って協働する。
みんなと一緒に汗水垂らして、ご飯を食べて、共有の時間を過ごして、アイデアもそれぞれで。
お互いを知っていく。
これだけのものが立ち上がったということ。
すごいことだと感じてます。
アーティストが一生懸命発信しようとする行為を受けて、本当に本当にたくさんの人が集まってくれた。鯨シリーズを中心としたこの三年間だったなあって思います。
嬉しい、ご縁の円 !
粟島と同時期に青森県立美術館でも二年間かけて、アグロスのメンバーのみんなと協働で、学び、作りました。”農について””土について”
それも米作りから!みんながすごいんだ
大絵画作り
えっちゃんが8ヶ月かけて刺してくれた刺繍は、糸の層が、お祈りの形みたいです。
彼女たちなしには出来なかった鯨シリーズ
Sergeにたくさんの知恵ときっかけを貰いました。
たくさーんの人に支えられて出来てます。
ありがとうございます!この有難さ、噛み締めて。また作っていきます*
鯨シリーズ、極大と極小を併せ持つ彼らの身体と魂に、想いを込めて。
大小島 真木