TARAの上で描いた鯨と珊瑚の心臓のドローイング
vol. 4 2019-10-24 0
皆さんこんばんは*
あんまりこちらをアップできていないにも関わらず、、!応援をありがとうございます!!
もっとプロジェクトの充実ぶりをアップしていかなければ!と思っています大小島です!
本日はクラウドファンディングのリターンにしている、【タラ号の上で描いた鯨のドローイングのデジタルプリント】の見本が届いたので、その詳細についてアップしたいと思います*
《海、生命のスープ 》デジタルプリントのディティール
《珊瑚の心臓 》と《海、生命のスープ 》、この二つのドローイングは、大小島が2017年に海洋調査船TARAに乗っていた際に、紙と鉛筆そして少しの絵の具を船内に持ち込んで、夜な夜な波に揺られながら描いたドローイングです。
昼の間は船員や科学者のみんなと話したり調査に同行したり、船の上の仕事で1日を終えていたので、その時に話しながら書き留めたメモを元に日誌のようなドローイングを日々少しずつ描いていました。
TARAでのメモより
そうして船内で描き上げたドローイングは2ヶ月半の航海の中で、11枚ほどです。
その中から、今の制作にも大きく繋がりの見える重要な二枚のドローイングを選んで、今回皆さんにシェアできるように作ったものが、今回のデジタルプリントによる、ドローイングです。
《珊瑚の心臓 》デジタルプリントのディティール
珊瑚は共生のシンボルにも思える動物で、藻類を体内に住まわせています。そして藻の中の植物性プランクトンが光合成をして、珊瑚は栄養をもらって生きている。その代わりに珊瑚はそれらの生き物たちの家のような存在です。珊瑚の周りに魚たちが集まるのも、この共生関係があるからなのです。
そういった事をTARAの中で知っていくと、珊瑚の鼓動が聞こえてくるようでした。
そうして描いたのが、この《珊瑚の心臓 》です。
この珊瑚の心臓は、現在開催中の瀬戸内国際芸術祭での鯨の心臓にもなっている思考の源流です。
↓
ここではTARAで描いたドローイングが、粟島ガールたちの手によって、刺繍の立体となり形作られ出現しています!
《海、生命のスープ 》デジタルプリントのディティール
《海、生命のスープ 》、このドローイングは鯨シリーズが生まれる前の始まりのドローイングです。白い鯨をみて、鯨のことと、海のことが混ざって、その印象が脳内に漂っている時に描いたものです。海、生命のスープ、私はTARAから母なる海への実感を持ちながら航海をしていました。
《珊瑚の心臓 》デジタルプリントのディティール
プリントはエディション・ワークスによる制作です。とても丁寧に作家の制作を大事に作ってくださり腕も確かな素晴らしい工房で、デジタルプリントなのですが、完成して届いたものを見たら原画と見間違えるくらい手触りと温かみがあって、驚きました!
TARAで描いたこのドローイング群は、貴重な体験記録として販売せずに保管する予定です。
でも、この"鯨の目”ではTARAの経験も様々な形で、みんなに共有したいと思って、このデジタルプリントもトライしてみました。
Taraで波に揺られながら、海での出来事が心身ともに染み込むように入っていった時の事を思い出すドローイングです。もしよかったら手にとってみて下さい*
デジタルプリントの絵のイメージサイズが 260 × 360mm、シートサイズが 335 × 440mm
紙はi photo・モロー紙 300gです。
e.d.(エディション)がそれぞれ 50枚で作りました。大小島のサイン入りで、e.d.1からスタートいたします!
↑《海、生命のスープ 》と↓《珊瑚の心臓 》のデジタルプリント
TARAでのメモより