ワルリの人々と魚〜ワルリ画ギフトその2〜
vol. 11 2017-02-26 0
以前のアップデート記事でも書きましたが、僕たちが活動しているワルリ族の村には川が流れていて、そこでとれる魚は貴重なタンパク源です。また、村から15kmほど行くと、アラビア海に面した町があり、そこでは漁師の人々が海へ出て魚をとっています。漁師の家族と一緒に、夜の干潮の海にカニやエビを獲りに行ったこともあります。
この夕方、村にやってきた魚売りの女性が持ってきたのは、サバとエビ。じっくりカゴの中をみて、「これと、これと、これ、あと、これ、4尾。」と吟味して、選びます。果物を買うときも、干し魚を買うときも、もちろん野菜を買うときも、良いものを選び抜きます。
プロジェクトの最中、僕たちが買ってきた野菜や干し魚も家の奥さんから、「ふむ、これはいい質だね。これはちょっとイマイチかな~」とチェックが入ることも(笑)そうやって、選択眼が培われます。
1尾1尾、吟味。
そんな風に食材を選び抜き、作られるワルリの家庭料理はどれもとてもおいしいのです。
サバカレー。身がぎゅっと締まっていて、とても美味。アンボーシーというドライマンゴーで酸味を利かせ、生臭さを取っています。
下のワルリ画はTusharがギフト用に描いてくれたもの。
「この絵は洞窟の中の湖で泳いでいる魚たちを描いてみたよ。尖っているのは、洞窟の中の岩でみんなが集まっているところなんだ」とTushar。魚たちが愛くるしいのは、単に遠くから運ばれてきた「食材」として見ているのではなくて、自分たちの身の回りの環境で生きているものとして、頭の中にあるからかもしれません。
ワルリ画A5サイズ painted by Tushar Vayeda
おかず