上映作品ご紹介その②
vol. 10 2023-08-14 0
一昨日に続き、上映作品についての情報をお届けします。
今回も「ベトナム映画の現在 plus」の上映作品から。
8/16(金)の上映作品についてお伝えいたします。
「聖地」19分
父の墓を探す母と息子、ゴルフに興じる中年男性。これら墓地とゴルフ場の話が砂丘を介して交錯する。今回のミン・チャウは母親役、彼女は『見えない流れ』にも出演している。「アナザーシティ 」のファム・ゴック・ラン監督の二作目。
「蟻人」26分
体に蟻が住み着く非日常と、ゲイの日常を組み合わせた、ベトナムのケネス・アンガー、ヴ―監督の挑戦的デビュー作。そして、クイアに関する映画の実験は、国境を越え、第二作目『An Act of Affection』(2020)でも継続される。
「曇天」20分
ウエディングドレス店員の女性と路上パフォーマーの青年と恋愛モノと思いきや、予想の斜め上に展開し…。青年役を『Kdc』ザン監督が好演。ティ監督の短編『エジソンの卒業』(2019)は大阪アジアン映画祭2021で上映。
「天国にいたる道」15分
50歳の未亡人タムは、メコンデルタへのバスツアーに参加し、初恋の男性と再会する。彼女は復縁のチャンスを期待するのだが…。女性監督ズーン・ジウ・リンは長編劇映画デビュー作『Don't Cry Butterfly』を制作中。
「U...!あるいはこの世の雑多な憂いについて」21分
首都ハノイ、アル中のヒエンは、妻と2人の娘、そして義母と古い社会主義アパートで暮らしている。彼には愛人もいる。ある日、彼は腹部に腫瘍があることに気付く。『曇天』の共同監督、ヴー・ミン・ギア監督による短編。
「静黙」15分
ハレの日の前夜、若い女性が大雨のホーチミン市(サイゴン)の街を彷徨いながら、見つかるかどうかわからない愛の答えを探し求める。『常に備えよ』の前に作られた、カメラ・ドール受賞監督、ファム・ティエン・アン監督による短編。
「ビー、心配しないで」96分
ベトナム映画ニューウェーブの扉をこじ開けた最初の作品にして、新潮流を牽引するファン・ダン・ジー監督の初長編劇映画。首都ハノイに住む少年ビーの家に、重病の祖父がやってきてから、家族がギクシャクし始める。父親は浮気相手のもとへ、叔母は16歳の少年に夢中に…。「ベトナムにおける父と息子の世代隔絶」を描く三部作の第一作。
「大親父と、小親父と、その他の話 」102分
ジー監督による「ベトナムにおける父と息子の世代隔絶」を描く三部作の第二作目。21世紀頭のホーチミン市(サイゴン)。写真を学ぶためにメコンデルタから上京したヴーは、麻薬ディーラーで同居人タンの紹介で、ダンサーのヴァンと出会う。彼らの三角関係を軸に、息子を結婚させたいヴーの父親も絡む、愛憎青春群像劇。
◆8月18日(金)上映スケジュール
14:20―短編集「聖地」19分
「蟻人」26分
「曇天」20分
「天国にいたる道」15分
「U...!あるいはこの世の雑多な憂いについて」21分
「静黙」15分15分
16:00―「ビー、心配しないで」96分
19:00― 「大親父と、小親父と、その他の話 」102分
ゲスト:ファン・ダン・ジー監督Q&A
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