主題歌を担当するアーティストが決定しました!
vol. 4 2021-11-28 0
映画「海の色は夢のつづき」の主題歌担当アーティストをついに発表します。
それは…!!!映画音楽を担当する【赤い靴】の神谷さんが立ち上げたレーベル「Make Some Records」から、2021年10月に2ndシングル「浮遊船」リリースした【 ERWIT 】(アーウィット)さんです。
今作のために、ERWITさんが新たに書き下ろし、赤い靴の東川さん・神谷さんのお二人によるプロデュースで新曲を制作します。
今回ご支援くださった皆様には、本編のエンドロールでいち早くお聞きいただける予定です!
ツイッターはこちら。
ERWIT Profile
シンガーソングライター杉山一真(愛知県出身、1994年10月26日生まれ)によるソロプロジェクト。幼い頃から芸術に関心があり、 大学、大学院ではサウンド・アートやドキュ メンタリー映画などを制作していた。在学中、音楽制作にも没頭し、卒業後の2020年にERWITの活動を開始。翌年、Make Some Records監修の神谷洵平をプロデューサー及 びドラマーとして迎え、共同制作を開始。 2021年5月、FRIENDSHIP.からデジタル配信 1stシングルをリリース。今後の更なる活躍が期待される。
ERWITさんからメッセージを頂きました!
「いつまでに売れなかったら音楽を趣味にするんだ?」「30過ぎくらいかな」。つい数ヶ月前まで、こんな会話を家族と交わしていました(まだ、始まったばかりなのに……!)。夢を追う者にとって、30数年という年月はあまりに短すぎます。大切な人には苦労せずに生きて欲しい、その心が全く分からないわけでもありません。
しかし、幸せの色や形は1人ひとり違うはずで、「苦労しないこと」と「幸せ」は必ずしもイコールではないことも確か。人は1人では生きていけないけど、周りの環境によって自分の歩んでいた道から外れ、迷ってしまうこともある。実体験を通して日頃から考えていたことなので、「海の色は夢のつづき」と出会ってから曲ができるまではあっという間でした。夢と日常に生じる葛藤、自分がどう在りたいかという問い、その1つの答えをこの映画は観せてくれました。
今回、一緒に夢を追う機会が頂けたこと、心より感謝致します。夢を追う者、それを支える者、それらに疑問を抱いている者、あらゆる人々に映画、そしてERWITの音楽が届いたら嬉しいです。
ERWITさんとの出会い(長谷川直紀さんより)
10月末日。
監督と制作陣はドキドキとワクワクで浮き足たっていました。
花井さんのご紹介で、ついに赤い靴の神谷さん・東川さんとお会いする時が来たからです。
(この時はまだ赤い靴さんに音楽をお願いできるのか正式に決まってはいませんでした)
お会いしてまずは、ご一緒できたとしたらどんなに光栄か、赤い靴への愛と、この映画製作に込めた思いをひとしきり語りました。赤い靴さんも、映画の仮編集版を観て共感したことや、静岡との繋がりについてもお話くださいました。そして、大変ありがたいことに、おなじ舟に乗り込んで頂けることが決まりました。
やがて話は主題歌のことに・・。
この日のために、監督と制作陣は赤い靴さんの曲を聞き込み、あの曲も好き、この曲もたまらんと鼻息荒く、さまざまな妄想を膨らませていました。
そんな矢先、
「実は…主題歌に推薦したいアーティストがいるんです」と、
赤い靴のお二人からのご提案。
それがERWITさんでした。
あーうぃっと? ・・海外の方?
と思いながらも、お話を聞いていくと、神谷さんがプロデュースをされている(バリバリ日本人の)方でした。昨年、コロナ禍で活動に悩みを抱えているアーティストを何らかの形で支援するプロジェクトを神谷さんが企画し、そこに応募してきて、選ばれたのがERWITさんとのことでした(上掲の「春暖の候」「浮遊船」、ともに神谷さんプロデュースです)。
さらに神谷さんの口から驚くべき内容を告げられました。
「実はERWITくんが既に曲を書き下ろしてきていて....」
え?
ええっっ?! か、き、お、ろ、し?!!
もう作ってる・・・・?!?!
実は、この映画に曲を書き下ろしてもらう、というのは、監督・制作陣ともに、ずっと心に秘めていた「願い」でした。映画に合わせて、映画のために曲が生まれる、そんな幸福なことはありません。でも・・・、それは高望みというやつ。そんな予算も実績もないなかで、この世の中の最上の贅沢のひとつをいきなり味わってはいけない、誰かに甘えて無理を言ってはならないんだ、押忍!と自らを律していました。
なのに・・・!
(いやいやでも待てよ、書き下ろしなら何でもいいわけじゃないぞ、作品のテイストに合う合わないもあるし、いくら赤い靴さんが勧めるからって、ダメダメちゃんと判断しないと!待て待て落ち着け・・!)
映画を守ろうとする強固な門番がフッと頭の中に現れました。
神谷さんは、くるっとした髪の毛をゆさゆささせながら「一度聞いてみて欲しいんです」と続けます。最終的に赤い靴の曲を選んでも構わないし、それはそれですごく嬉しい、ただERWITくんの曲がめちゃくちゃいいから、とのことでした。東川さんも、出来上がったのを聞いてみてびっくりした、ぴったりだと思う、ほんとにいい曲だって、おっしゃていました。全く押し付けがましくもなくすべての選択をこちらに委ねてくださったうえで、ERWITさんの曲を心から推薦してくださいました。
それからしばしの間、
みんなでERWITさんの書き下ろしてくれたデモ音源を聴きました。
・・・。
・・・。
言葉にできない想いが込み上げてきました。
優しくて、儚くて、そっとこころに寄り添ってくれるような曲でした。
この映画の最後、主人公の洋と早織は、自分なりの選択をして一歩を踏み出します。それはすべてを解決するような特別な選択はでないかもしれません。また、その先に輝かしい未来があると保証されたわけでもなく、きっと多くの困難が待ち受けているのだと思います。それでも悩んで、試して、自分でえらんだ道を進みます。ERWITさんの曲は、そんな洋と早織に、そして私たちに、そっと寄り添ってくれる暖かい曲でした。
こうして、ERWITさんに主題歌をお願いすることが決まりました。
「海の色は夢のつづき」はまだ未完の映画ですが、この作品がERWITさんというアーティストを突き動かし、ひとつの曲が生まれました。この巡り合いはたくさんの人が繋いでくれた縁によってできた結晶でもあります。この奇跡に心から感謝でいっぱいです。
こんな幸福がいきなり訪れてしまって良いのでしょうか。今でも信じられません。
この作品を応援してくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。
ERWITさんの主題歌、ぜひ作品とともに聴いて頂けたらと思います。