著述家・ドイツ語翻訳家のマライ・メントラインさんから推薦メッセージが到着!
vol. 11 2025-02-06 0
ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。
ドイツ語の通訳・翻訳家にとどまらず、NHKドイツ語講座への出演、執筆、番組制作など多方面で活躍し、自らを「職業はドイツ人」と称するマライ・メントラインさん。実は、ドイツ語版の『今日が人生最後の日』を以前から読まれていたとのことで、DOMMUNE当日、急遽現場に駆けつけてくださいました。
そんなマライさんに、本書を読んだ感想をいただきました。
クラウドファンディング終了まで、残り6日。
ぜひマライさんの言葉とともに、お友達やSNSでシェアしていただけると嬉しいです!
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ドイツ語圏は漫画・コミックが豊富というわけではありません。
この作品は、ドイツの書店では「グラフィック・ノベル」のコーナーに置かれているのですが、
有名な小説をビジュアル化したものと違いオリジナルです。
あるオーストリア人のパンク少女が、社会の枠にとらわれない生き方(1980年のアナーキームーブメント)を貫こうとし、
そして何度も挫折を味わう姿が描かれています。作者本人のワイルドで生々しい実体験に基づいており、
絵の個性と人間描写のリアルさの威力によって、コミックに鈍感なドイツ語圏でも高く評価されています。つまり傑作です。
世間一般にて、周囲と異なる行為や冒険による失敗は「自業自得」「自己責任」と片付けられることがよくあります。
しかし果たしてそんなのでいいのか?
『今日が人生最後の日』は、ドイツ語圏におけるグラフィック・ノベルの代表作であり、
そしてもともと大好きな作品なので、待望していた日本語版を、できるだけ多くの方に読んでいただきたい!
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プロフィール
マライ・メントライン
1983年、ドイツ北部の港町キール出身。著述家・翻訳家。早稲田大学留学後、ボン大学卒業。NHKドイツ語講座出演やドイツテレビ局のプロデューサーを務め、テレビ朝日「ワイド!スクランブル」コメンテーターとしても活躍。著書に『ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです』、監修に『まいにちふれるドイツ語手帳2025』など。