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ドイツ名作コミックス「今日が人生最後の日」の翻訳出版をクラウドファンディングで実現!

17歳パンク少女の最過酷旅。自由への渇望と葛藤を描くドイツ名作コミックスを翻訳出版したい!

著者の実体験をコミックス化。友情、レイプ、裏切り、マフィア。1984年、17歳の少女たちが求めた『自由』とは。2009年にドイツで出版後、11ヶ国で翻訳。各国で賞を受賞した女性コミックスを、日本で出版したい。

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このプロジェクトは、2025年2月10日23:59に終了しました。

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このプロジェクトは、2025年2月10日23:59に終了しました。

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ShuCreamGW

BLや女性漫画を編集・出版する株式会社シュークリームは、新たなプロジェクト「ShuCreamGW」(=ShuCream Global Women’s comics)というプロジェクトの元、海外女性コミックスの日本語翻訳出版に取り組みます。クラウドファンディングを通して、継続可能な海外コミックス出版の可能性を探ります。

演出家・ペーター・ゲスナーさんから推薦メッセージが到着!

vol. 9 2025-01-08 0

ご支援頂いた皆様、ありがとうございます。

1962年旧東ドイツライプチヒ生まれ、1993年に来日し、劇団「うずめ劇場」を旗揚した演出家のペーター・ゲスナーさん。著者ウリと年齢も近く、同時期を中欧で過ごしたペーターさんの目に『今日が人生最後の日』はどのように映るのだろうかと思い、ドイツ語版を読んだ感想を頂きました。

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この作品を読んで最初に思い浮かんだのは、かつて私たちが「東側」にいた頃、ブダペストへヒッチハイクして映画『ヘアー』を観に行ったことです。当時「西側」の人々はイタリアへ向かっていました。私もそうしたかったのですが、目の前には有刺鉄線が立ちはだかっていたのです。ブダペストから戻った翌日、私は『ヘアー』の主人公のように国境警備隊へと徴兵されました。

さて、この作品についてですが、日本で人気の「私小説」というジャンルに分類されるもので、美しく生命力に満ちた物語です。

17歳の少女がどんな状況下でも人生を経験し楽しもうとする姿は、(ボサボサの)彼女のヘアースタイルに象徴されるだけではありません。たとえそれが道徳的には問題視されるものであっても、挑戦的な状況に身を置きながら責任を引き受けて生き抜くことで、「本当の大人」になるチャンスをつかむのです。

この物語は、細部まで緻密に描かれたイラストと小さな要素が融合し、まるで映画を見ているかのような感覚を与えてくれます。きっと誰もが自分の好きな場面を見つけられるでしょう。

たとえば、ウリが海で泳いだ後、初めて髪型が崩れる場面は、普通のかわいらしい少女らしい姿が印象的です。また、旅の途中でお金を使わず水着を作る際に、母のアドバイスの大切さに気づくシーンも微笑ましいものです。

さらに、あるジャンキーの言葉も忘れがたいものです。「悪党どものあいだじゃ、名誉が大事なのさ。だが警官に名誉はない。あいつらには気をつけるにこしたことはない」また、ディーテルの「内側へと目を向けるべきだ!」という言葉に対し、ウリが「やっと現実の世界に出られたのに!」と返す場面も心に響きます。

この物語は、今日の社会においても重要なメッセージを持っています。しかし、現代の道徳的な価値観を守ろうとする人々は、若い女性が男性との間で体験するつらい出来事を指摘し、それがどれほど悪いかを語るかもしれません。レイプの経験は決して軽視できないものだからです。

それでも、この本は苦しみを生命力に変える女性の姿を描いています。シチリアで自らの誇りを守り、決してそれを裏切らないウリの姿は、「女性の英雄」としての力強い自負を与えてくれるのです。「ドラゴンの血を浴びたあとのジークフリートのように強い――わたしはそう感じていた。」という言葉がそれを象徴しています。

読者として、私はこうした「通過儀礼の旅」に果敢に挑む女性たちに心から共感し、憧れを抱いています。しかし、スマートフォンがあらゆる体験の探求を奪い、善悪の判断まで行う現代では、こうした旅はますます難しくなっています。

ウリの声を借りれば、「何週間かストリートにいて、ありったけの本で何年も勉強したことより、たくさんのことを学んだの。旅がしたい!ぜんぶ試してみたい!静かに座らなきゃならないなら、やりたい気持ちで爆発しそう!」

私は今の世界にも、ウリのような17歳がたくさんいることを願っています。

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プロフィール

ペーター・ゲスナー

1962年、旧東ドイツライプチヒ生まれ。国立ベルリン俳優学校エルンスト・ブッシュで学び、ハレのターリア劇場で4年間演出、俳優を勤める。ライプチヒ大学で演劇学修士取得。’93年に来日し、北九州市を拠点に劇団「うずめ劇場」を旗揚。現在は東京に拠点を移し活動を続ける。

2000年、第1回利賀演出家コンクールにおいて「紙風船」(岸田國士作)で最優秀演出家賞を受賞。2008年~2011年、調布市せんがわ劇場芸術監督。現在は桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科教授を務める。2009年より、「プロジェクト・ナッター」プロデュースによる演劇活動を展開。ザ・スズナリなど都内複数箇所で公演を行ってきた。また、近年ではオペラの演出も行うなど、活動の範囲を広げている。

前作「砂女←→砂男」では、少年王者舘の天野天街氏と共同演出。街ぐるみの企画を複数プロデュースし、伝統ある下北沢ザ・スズナリで記録的な観客動員を実現した。

★うずめ劇場 第41回公演

「ニッポン人は亡命する。」

―― けっして福井県高校演劇祭での『明日のハナコ』事件に取材しているわけではない喜劇

戯曲/鈴江俊郎 X 演出/ペーター・ゲスナー

<スケジュール>

◆東京・両国 シアターX

2025年1月24日(金)~26日(日)

◆大阪・ウイングフィールド 旅劇

2025年1月30日(木)

◆福岡・東八幡キリスト教会

2025年2月1日(土)

【公演ホームページ】https://uzumenet.com/exilefromjapan/

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