カロタセグ、ナーダシュ地方のビーズのボクレータ
vol. 4 2026-02-27 0
カロタセグで最も早くに見られたビーズの品は、若い未婚女性だけがかぶることを許されるパールタです。
すでに民俗学者が19世紀にこのビーズの冠の美しさを記していますが、まさに無垢の女性を象徴する品で、
「貝ビーズ」と呼ばれる乳白色のアンティークビーズを使ったものでした。
村にはパールタを作る職人さんがいて、それでもその貴重な冠を手に入れることができたのも限られた家だけでした。
そのため、親戚や近い人から借りていたそうです。
やがて、村人たちにとってビーズは憧れの品となり、
特にナーダシュ地方ではビーズ=富の象徴とされるようになりました。
輝くビーズは冠だけなく、エプロンやベストにも縫い付けられ、
さらにはビーズの紐飾りはエプロンの先にまで垂れ下がり、
胸元にもビーズのタッセル飾りやつけ襟、肩飾りなど、衣装がビーズで埋め尽くされるまでになっていきます。
一方で男性には、緑のフェルト帽子につけるボクレータと呼ばれる飾りが付けられました。
もともとは花束だったものが、時代とともにより華やかに大きくなり、
ナーダシュ地方では帽子が隠れるほど大きい三角形のボクレータが作られています。
中に綿を入れた飾りには、大きなビーズやビーズ織りや刺繍で彩られたプレートをつけ、
アルミをガラスでコーティングした丸ビーズのタッセルがしずくのように連なっています。
さらに一番上には、バラやチューリップ、鳥や三つ葉の針金細工が敷き詰められています。
今回は、この大きなボクレータではなく、横に添えられた小さなボクレータを作ります。
元来の花束の形をよりよく残しているからです。
三つの枝を作り、それを一つの花束にまとめます。
母親や祖母から譲ってもらった古いブローチ飾りなどがあれば、それを添えてもいいでしょう。
ボクレータはもともと、若い女性が相手の男性のために作った愛の贈り物でした。
今は、息子や孫のために家族が心を込めて作ります。
ワークショップでは、息子さんやお孫さんのために作ったエディットさんにお話を聞きながら、ボクレータ作りをします。ボクレータ作りの職人であるエーヴァさんは、長年の経験をもとに村でどのようにボクレータ作りが変わっていったかお尋ねしたいと思います。
また最後には、華やかなビーズで有名な村の美しい手仕事を見ていただく予定です。
針を持たずに工作感覚で楽しむことができるボクレータ作り。
子供さんといっしょにでも楽しめそうです。
色とりどりに輝くビーズを針金に通していく作業は、子供時代の遊びを思い出させるようで、
思わず時間を忘れて没頭してしまう、楽しいひとときです。
ボクレータは帽子にだけでなく、ジャケットやコートのポケット飾りに、バッグにもつけることができます。
いっしょに世界でただ一つのビーズのボクレータを作りましょう。
第7回「トランシルヴァニアから伝統刺繍を広めたい!」
〇4/25(土)新講座 カロタセグ、ナーダシュ地方のビーズ細工のボクレータ (お申込者数18名さま)
〇4/26(日) カロタセグ上地方のイーラーショシュ (お申込者数24名さま)
〇5/9(土)新講座 カロタセグ下地方のスモッキングスカート (お申込者数18名さま)
〇5/10(日) 新講座 ジュルジ村のクロスステッチ刺繍(お申込者数13名さま)
このプロジェクトは集まった資金が目標金額に満たなかった場合、オンラインワークショップの開催は行われず、リターンの履行も行われない「All or Nothing方式」を採用しています。
どうかワークショップの実現まで、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願い致します。
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