塚田万理奈監督 x キム・セイン監督 対談のお知らせ
vol. 68 2023-07-28 0
『刻』の塚田万理奈監督と、韓国キム・セイン監督による対談が7/29の21時からライブ配信されます。
こんばんは。『刻』プロデューサーの今井太郎です。
『空(カラ)の味』『満月、世界』『刻』の塚田万理奈監督と、『同じ下着を着るふたりの女』キム・セイン監督による対談を開催します。
7/29(土) 21時~ 以下URLにてライブ配信!
塚田万理奈監督の『空(カラ)の味』は日本のインディーズ映画で私が今までで一番衝撃を受けた映画です。そしてキム・セイン監督の『同じ下着を着るふたりの女』という映画は韓国のインディーズ映画で今までで一番衝撃を受けた映画です。
私は外国の映画を観るのが好きなのですが、それは自分の知らない世界を映画を通して勉強できるからです。同様に、女性監督の作品や若手監督の作品が最近特に面白いと思っています。それは、自分の知らない文化、自分とは違う価値観、自分の経験した事のない感情等を、映画を通じて感じる事ができるからです。
最近になって気が付いたのですが、『空(カラ)の味』と『同じ下着を着るふたりの女』には多くの共通点があります。
まず監督が1歳違いで、両作とも監督の長編デビュー作です。『空(カラ)の味』は田辺・弁慶映画祭で4冠、『同じ下着を着るふたりの女』は釜山国際映画祭で5冠を受賞しています。
そして両作品とも、監督自身の体験、家族との関係、友人との関係をベースに描かれています。『空(カラ)の味』はより監督の実体験をリアルに描いていて、『同じ下着を着るふたりの女』は実体験から着想を得た新しいフィクションとして描いているとそれぞれの監督からは聞いています。
表現方法は違えど、この2作の監督の声はずっしりと重たく、若い女性からの共感の声をよく聞きます。ですので特に若い女性に観て頂きたい2本です。
対談に向けて塚田監督の『空(カラ)の味』は7/29まで以下のYouTubeにて無料配信していますので、この機会にぜひ観て下さい!
韓国語字幕、英語字幕、スペイン語字幕、ドイツ語字幕もありますので、全世界の人々に観て頂き、感想をお聞きしたいです。
キム監督の『同じ下着を着るふたりの女』は横浜のシネマ・ジャック&ベティにて劇場公開中です。
シングルマザーの母親と2人暮らししているアラサーの娘が、いつものように母親と親子喧嘩した結果、母親に車に轢かれるという衝撃のシーンからストーリーは始まります。虐待する母を憎みながらも母に依存し母の愛を確かめようとする娘と、母親としてではなく一人の女性として自分を見てもらいたい母親の物語だと私はとらえています。
娘の同僚役のチョン・ボラムさんはそれぞれの登場人物が自分たちの人生を歩みだす一歩を描いた映画だと言っていました。
西川美和監督が「映画史上最高に暗いだろうと思われるあの停電のシーン」と絶賛していたエンディングシーンは、劇場でしか味わえない貴重な体験ですので、ぜひ以下リンクよりチケットを予約してジャック&ベティでご鑑賞頂ければ幸いです!
https://www.jackandbetty.net/cinema/detail/3258/
さて、対談はさておき、ここからは塚田万理奈監督の新作オムニバス映画『満月、世界』が上映されたスイスのBildrausch Filmfest Baselの報告です。
この映画祭では『満月、世界』の画像と動画が映画祭のポスターと予告編に使われると聞いていたのですが、行ってみてびっくりしました。
なんと、バーゼルの街中が『満月、世界』の画像で埋め尽くされていました!以下のリンクから写真が見れるの、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/BildrauschFilmfestBasel/p...
日本から遠く離れたスイスの小さな街で、こんなに熱烈に歓迎してくれて、世界中の素晴らしい監督や映画祭プログラマーと一緒に過ごせたのは塚田監督にとってもいい経験になったのではと思います。
実はこの映画祭には作品を応募していないのですが、韓国の全州国際映画祭のプログラマーが推薦してくれたと聞きました。確かに全州国際映画祭には応募し、尺の都合で選ばれなかったようですが、そのプログラマーがこの1年で観たNo.1の短編が「満月」で、No.2の短編が「世界」だったそうです。
『満月、世界』は来年の劇場公開になりそうです。当初は年内を想定していたのですが、年内だと中途半端な上映時間と限られた期間しか上映できないので、7年後の『刻』の公開につながるように、来年ベストな上映時間と期間で公開しようという事になりました。
『満月、世界』の劇場公開が、最高の形で皆様にご鑑賞頂き、『刻』の今後の資金調達、製作、公開の大きな原動力になるように、頑張って参りたいと思います。『満月、世界』の収益は『刻』の製作費に充当するつもりですので、ある意味クラウドファンディングのようなものだと思っています。
最後に、繰り返しとなりますが、『刻』の今後の製作費はまだまだ足りておりません。大人編に向けて来年以降2回目のクラウドファンディングを実施する予定ですが、以下のURLより直接のご支援が可能ですので、引き続き応援頂ければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
映画「刻-TOKI-」実行委員会
プロデューサー 今井太郎
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