「ないなら作ればいいのか!」…残り5日となりました!①
vol. 9 2025-07-26 0
栃木国際映画祭は、中学生・高校生が実行委員会のメンバーに入っています。
今日はまずは高校1年生、下重からのメッセージをお届けします。
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みなさんこんにちは!某高校一年生の下重です。
突然ですがみなさんは地元の魅力を語るとき、何を思い浮かべますか。 授業でこれを問われた時、僕はこう答えました。 「と、唐辛子...。」うーん、実際に大田原市では日本の中で生産量一位ですし弱くはないですが、強くもないと思います。しかも個人的に辛いのが苦手というのもあって魅力としてそこまで嬉しくもありませんでした。他にも壇ノ浦の戦いで活躍した那須与一もいますが、大田原市がそれを推せば推すほど、それ以外の魅力がないことを強調しているようで、与一に罪はありませんが、あまり好きにはなれませんでした。
そんなある日、知人から栃木国際映画祭を開催するための実行委員を募集しているという話を聞きました。その時僕は、強い衝撃を受けました。
「ないなら作ればいいのか!」
すみませんないわけではないです、本当に。でもかっこいいのでこの言葉を使わせてもらいました。
とにかく、僕はその話を聞いて、大田原市に新たな風を吹かすために参加することを決意しました。
とはいえ、今までの人生でそのような委員会に参加したことはなく、興奮と共に不安も抱きながら初めての会議に参加しました。しかし、そんな緊張とは裏腹に、その会議室は穏やかな空気であふれる和室が広がっていて、今からお茶会でもするかのような雰囲気でした。 そこでは、まず渡辺監督が栃木国際映画祭の名前の由来を語ってくれました。「国際という名前をつけたのは、ここ(栃木県)から日本だけにはとどまらず世界に羽ばたいていけるような映画祭を作りたいからです。」 2回目の開催ならまだしも、1回目からこの壮大な名前をつけたのは、ものすごい覚悟と決意が必要だったと思います。 それを聞いて僕は、この人たちが世界に何をもたらすのかを間近で見届けたいと強く思いました。 実行委員としての日々はとても充実したものでした。ともに助け合い、話し合い、そして笑い合う、そんな日々を過ごしていく中で、僕は、一つの町なんていう狭っ苦しいものではない、人がもつ眩しい魅力に気づくことができました。この清々しい気持ち言い表せる言葉はまだ地球上には存在していないと思います。 最後に、僕は熱烈な映画ファンな訳ではありません。最近話題になっている映画があれば、流されるように見て考察は他人に任せる、ただの怠惰な学生です。そんな僕にも言えることが一つだけあります。それは“この映画祭には感動がある”ということです。ずっと見てきました。間違いありません。世代は問わず、誰もが楽しめると思います。 映画を、地元を、こよなく愛した人達が手を取り合って0から作り出した栃木国際映画祭、行ってみたいと思いませんか?
下重拓也