アートで原発事故を伝える「もやい展」8日まで好評開催中
vol. 12 2021-04-06 0
4月1日から東京・江戸川区船堀で開催中の「もやい展」。
Nippon AWAKESのメンバーでもある写真家の中筋純が主宰し、アーティスト15人と、演劇などパフォーマー入れると総勢数十人のアート集団が「福島」を伝えています。
会場となっているタワーホール船堀は、船堀駅の目の前で、1Fのホール全てを貸し切って、圧巻の展示が展開されています。
タワーホール船堀は、市民センター的機能も備えていて、通りがかりの人を含めて連日、多くのお客さんで賑わっています。4月5日(月)朝7:45からのNHKテレビ「おはよう日本」でも紹介され、昨日はテレビを見たよ!という多くの方々がいらっしゃいました。
今回、市民測定による科学的測定データの側面から東京電力福島第一原発事故を伝えるという役割で「みんなのデータサイト」も、このもやい展の一角に7メートル×6メートル四方の大きな展示スペースをいただきました。
市民測定のあゆみや、東日本土壌ベクレル測定プロジェクトの解説、大きな17都県放射能マップ、食品などを測定する重さ130kgもあるベラルーシ製の測定器AT1320Aの実物展示(ただし鉛は抜いて、軽くして運び込みました)など、今までにない展示をたくさん行っています。
週末には、船堀周辺のホットスポットを、線量計を持って実際に探す体験をする「ホットスポット体験」ツアーも行い、初めて線量計を持ってそのセンサーが反応する様子を体感したお客様たちからの感想をいただいています。「こんなに家の近くで、今でもこんなに放射能があるのか、、、」と驚かれる方もいらっしゃいました。
測定してみないと、どこにどれくらい放射能があるかは、わからないのです。目にも見えず匂いもしないし何も感じない放射能、だからといって無かったことにして暮らすわけにはいかない。
まずは事実をきちんと知ること。その上でこれからどうするのか、それぞれが考えてゆけますように。子どもたちに少しでもより良い未来を手渡すために、大人の責任として、測定はその第一歩となる大切な行動です。
そのことを、アートと融合することで、今までに関心を持たなかった方々や、若い世代の方々にも知っていただける交流の機会として、とても貴重な時間をここで過ごしています。
これからも、市民測定の火をたやさず続けていけますよう、どうぞ皆様のご支援をよろしくお願いします。
(右から当プロジェクト発起人平井有太、メンバーの中村奈保子、中筋純、小山貴弓)
もやい展は、4月8日まで。入場無料。詳しくはこちら(https://suzyj1966.wixsite.com/moyai)
みんなのデータサイト事務局 中村奈保子記